智慧子のブログ

詩のある暮らし

待宵草

2022-07-14 15:35:54 | 日記
庭に「月見草」(待宵草)が初めて咲きました。
植えた覚えがないのに、嬉しいですね。



この花を見ると、御坂峠を越える「御坂みち」の旧道
に位置する眺望豊かな峠の「天下茶屋」を思い出しま
す。そう35年ほど前、家族で富士山を巡った夏休みに、
太宰治の小説「富嶽百景」の舞台になった茶屋を訪ね
ました。
この茶屋へは、太宰治が昭和13年9月に井伏鱒二に連れ
られてやって来て、およそ三カ月の天下茶屋に滞在し
たそうです。
勿論、その地を離れたくないほどの絶景❣でした。
嗚呼、ひと夏を過ごしてみたいものです。






シジミチョウが花びらの中から、なかなか出てきません
でした。



花は早朝に開花しましたが、午前10時には、萎んでいま
した。




本日は、2008年に63歳で急逝した夫の命日です。
前日には蓮の花を観に城址公園に出かけただけでは、
満足しなかったので、春日山城址跡まで登って来た
と言いながら帰宅して、気持ちよさそうにしていた、
翌日の朝のことでした。
今夜は彼の好物を供え、御下がりを家族でいただく
事にしています。
息子夫婦が丁寧に供養してくれている様子をみなが
ら、71歳の私は安心しているところです。

花は私から亡夫へ。子煩悩だった亡夫は、息子夫婦と
共に暮らしながら、一緒に秘湯の湯や山にも出かけた
かっただろうと思うと、胸がつまります。