山岳ガイド赤沼千史のブログ

山岳ガイドのかたわら、自家栽培の完全手打ち蕎麦の通販もやっています。
薫り高い「安曇野かね春の蕎麦」を是非ご賞味下さい

昨日も今日も夕焼け小焼け

2018年07月26日 | 安曇野の暮らし

さあて、メシを喰おうかなと食卓に座ると窓から夕焼けがちらりと見える。
ありゃあ、また今日もだw。
カメラと三脚を抱えて田んぼの畦まで走る。

そうそう、日中あつくて土間やら日影にダラダラ寝そべっているハナちゃん(犬)も連れ出してやろう。
リードを外すとぴょこたんぴょこたんうれしそうに走り出すと蕎麦の種蒔きに備えて耕したふかふかの畑を弾丸の様に走り回って一日のうさをはらしてる。

今日の夕焼けもやっぱりすごかった。
田を渡る風の気持ちいいことと言ったら。
何故今年はこんなに素晴らしい夕陽が毎日観られるのだろう。

いよいよ地球最後の日は近いのか!

今日の夕食は親子丼と丸茄子の揚げ浸し、そしてオクラと豆腐の味噌汁。
折角作った夕食はまた今日も冷めてしまうのだ。

 


初めてだぞ!クリンソウの水中花

2018年07月24日 | ツアー日記

先日の西日本豪雨のころ仙丈ヶ岳のツアーに出かけ北沢峠にバスで到着してびっくりした。

北沢峠は標高2,032mの南アルプス北部にある峠で、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳への登山口となっていて、両側から斜面が迫り針葉樹の巨木に囲まれた谷間のような場所なのだが、その中心に船窪型の地形がある。

そこにはなんと、一面のクリンソウが!

ただびっくりしたのはそれだけではない。

なんとなんと、よく見ればその船窪地形には連日の大雨で水が溜まりそのお花畑の半分ほどが水没しクリンソウが水中花となっているではないか!

なんじゃこれ!である。

クリンソウは日本原産のサクラソウ科の多年草でどちらかというと湿り気のある環境を好んで生育する。

これだけのクリンソウのお花畑に遭遇したのも初めてだったが、それが水中花とは。

しかも水没したクリンソウは、おそらく彼らの本意ではない環境に於かれているにも関わらず、凛としてなんとも美しい。

果たしてこのクリンソウ達は無事に実をつけることが出来るのだろうかと心配にはなるが、実に珍しいモノを観ることが出来た。

あちこち色んな季節長い間山を歩いてきたが、初めて出会うものってまだあるんだなあと思ったのだった。

 


槍ヶ岳三昧

2018年07月22日 | ツアー日記

ボチボチと仕事に復帰して、楽ちんルートをやらしてもらっている。
常念岳〜蝶ヶ岳ルートは意外と来たことが少なくて、久々に歩く稜線はとても新鮮だった。
2日目の朝常念岳を超えると、ルートは大きく降り一旦樹林に入ったりもするのだが、そんな場所に広がるお花畑は今や百花繚乱。
地元の山とは言え燕岳辺りと雰囲気も随分違うもんだなあと感心しつつ蝶ヶ岳に向かった。
今年の猛暑は張り出した太平洋高気圧の上層にチベット高気圧がのしかかる事で起きているんだそうで雲がわきにくく、稜線はずっとギラギラの太陽に照らされている。
喘ぐように登り、少しでも涼しい場所を見つけては涼を楽しむ。ほんとこの空気を里に持って帰りたいわ。
僕の住む安曇野穂高あたりは、松本盆地の底にあたり、夏には県内最高気温を記録する事もたびたびだ。
日が沈めば涼しくなるのだが、日中の暑さはハンパ無い。
今日も暑いんだろうなとか、先日蒔いた大豆は芽が出るかなとか、ハナちゃんは(犬)やる気ゼロなんだろうなやっぱとか考えつつ歩いた。

夕方立ち上がった積乱雲を夕日が染めた。
それを眺めつつ脱水になった体にビールが悪魔のように旨かった。

最終日三俣に下山、標高が下がれば当然熱くなるのだろうと思っていたのだが、巨木の原生林の中は思いの外涼しくて助かった。
緑が持つ冷却機能ってやっぱすごいんだな。

今年の春林道が崩落して三俣から二キロほど下ったところが仮設の登山口となっている。そこには登山相談所があって救助隊仲間のN君がチョコンと座っていた。そして僕の顔を見つけるなり
「赤沼さーん、ちゃんと歩いてるじゃないすか?ずりーな、ずりーー!」
と彼。
N君は長年の登山活動で膝を痛め、現在登山は極々控えめに、時々ある救助活動とボルダリングぐらいしかできていないのだそうだ。
僕が怪我をしたことを聞いて同じ故障者仲間だと思っていたらしい。
「おいおい、そう言う時は『よかったすね!快復おめでとうございます!』と言うもんだよ君」
と諭しておいた。

山はすばらしいものだ。
こうしてまた山を歩けるようになったこと、心からうれしかった。

 

これは多分国際宇宙ステーション、めちゃ明るくて高速で移動していた

 

 

 

 


安曇野山岳フェスタ2018

2018年07月06日 | ツアー日記


突然ですが、明日明後日と安曇野市穂高会館にて安曇野山岳フェスタが開催されます。
今年は私が所属する有明登山案内人組合の創立百周年も取り上げてくださり、記念のサコッシュ(小さなポーチ)と手ぬぐいの販売を行います。
私は両日とも会場にいる予定です。
8日午後1時からは有明登山案内人組合創立百周年記念公演として、世界的海洋冒険家白石康次郎氏と私との対談がございます。私の話など取るに足らぬものですが白石さんの話は是非お見逃しなく。
恥ずかしながら多数の方のご来場をお待ち申し上げております。

こちらの画像をクリックしてHPにどうぞ ↓↓↓

 

 


駒ヶ根風ソースカツ丼

2018年07月04日 | 安曇野の暮らし

作った食事の写真を撮る場合、夕食時は食卓の照明の光で撮ることになるのだが、どうしてもイマイチ美味しそうには撮れない。
やっぱり自然光の元が一番美味そうに見える。
だから昼メシがよいのだが、仕事もしなきゃならないのに夕食みたいにこったモノを作ってる場合じゃあないし、ビールを飲みたくなってしまうのも困る。
そのまま飲みモードに入ってしまったら一日は台無しだ。
ああ、不条理はどこまでも僕につきまとう。

さて、本日の一人昼飯は厚み3センチの駒ヶ根風ソースカツ丼。
本当はビールをやりながらトンカツを半分頂いて、残りの半分で御飯を食う!と言うのがソースカツ丼の正式な食べ方だと思うのだが、涙を呑んで我慢した。
ああ、不条理!


渦巻き天津飯の謎

2018年06月25日 | 安曇野の暮らし
近所の中華屋で渦巻き天津飯を頼んだら見事に渦を巻いたフワフワ天津飯が出てきてびっくり。
そこでネットで調べてみたりしたのだが、ドレスドオムライスというモノはあるのだけど、卵焼きがあのように渦を巻いて御飯に巻き付いているものの作りかたを紹介しているものはない。
それは丼にこんもりと盛られた御飯にまるで湯葉を巻き付けてあるかのような天津飯。
あー、どうやって作るのだろう?
そのふわふわさ加減もさることなのだが、なんというあの美しさ。

それからというもの、チャンスがあれば天津飯を作っている。
たっぷりの油をぐるぐる回しながら卵を入れてみたり、もしかして甘酢あんかけの中で作るのかなあとも思いやってはみたが、ことごとく失敗。
未だにその謎は解明されていない。

そして今日低温の中華鍋で思いつきで作った天津飯がフワフワトロトロで、なんとなく渦巻き?になってきたような。
んーーーーーーー、違うなあ。
やっぱちがう。
でも美味かったのでまあいいか。

安曇野水鏡Ⅱ

2018年05月23日 | 安曇野の暮らし

うちのお隣さんの朝の佇まい。
隣の兄さんは稲作りが上手で、代掻きは完璧で田植えの作業もぬかりなくビシッと真っ直ぐに条を揃える。
こうするには最初の田耕しの時から代掻き作業時の水加減やらなにやら丁寧な作業が必要で、それをひとつでもいい加減にやると絶対こうはならないのです。
日本の美しい風景は、こうしたまるで庭師の様な職人気質の農家たちによって出来上がっているのだなあ。

それに引き替え我が家の田植えはほんと雑で、とても写真でお見せすることが出来ない程のグニャグニャ加減なのです。

でも米は同じに採れます、きっと。

さあて、暫くしたら田植機が植え損じたところに植え直しという作業をします。

残しておいた苗を手作業で植えて回るわけです。

腰をかがめ泥田を根気よく歩き回るのですが、五月晴れの温んだ泥の暖かさと匂いは、ふと子供の頃の事を思い出させてくれます。

 

 


安曇野水鏡

2018年05月22日 | 安曇野の暮らし

 

ウユニ塩湖とはいいませんが、代掻きがおわって水が張られた無風の田には今夜、星が写っていました。
バンド練習をしていたのですが、田の水を止めるのを忘れていたことをふと思い出して、変な汗をかきながら慌てて止めて回ったらこんな風景に出会いました。
それじゃあと、こんどはカメラを取りにまたまた急いで、夜中の田の畦をバタバタ走る怪しい男。
急ぐ必要もないのにねえ。

安曇野は今水鏡の季節ですよ。


正月も二日の白湯醤油ラーメン

2018年01月02日 | 安曇野の暮らし

朝からテレビで箱根駅伝を観る。

大学生達がひたすらに芦ノ湖を目指して走り続けたすきを繋ぐ。

最近の中継は中継車が何台も出て、トップだけでなく下位の攻防も写してくれるので立体的にレースが把握出来てなかなかエキサイティングだ。

しかし球技なんかに比べると派手な動きはないので退屈と言えば退屈なのだろうが、ただただ人が走る映像をじっと見つめるのが僕は好きだ。

なぜかなあ?小学生の頃フランク・ショーターなんかがが走るマラソンレースを観て楽しくてしかたがなかった。

エチオピアの英雄アベベの事を調べたり。

きっとそんなランナーへの憧れがあったんだろうな。

それからなのか、その前からなのか僕は長距離走が得意で、中学の時は陸上部にもはいっていた。

しかし結果は出せず僕の陸上人生は敢えなく終わりをつげたが、未だにそんなランナーへの憧れは息づいているのかも知れない。

本日の結果は東洋大の返り咲き往路優勝、少し遅れて常勝青山学院大順当と言えば順当だが、法政大青木君の9人抜きもエキサイティングだった。s

明日の復路がまた楽しみだ。

 

さて正月も二日となれば、正月料理にも飽きてくる。

正月用にぐつぐつ煮出した白湯スープでラーメンを作った。

普段絶対に買う事は無い「なると」があったのとほうれん草、作り置きしてあったチャーシューをのっけての白湯醤油ラーメン。

うまかった!

さて午後は高校サッカーだ?!

 


新年あけましておめでとうございます

2018年01月01日 | 安曇野の暮らし

新年あけましておめでとうございます。

2017年は私にとってはなんやかんや激動の一年でありました。

大けがで命拾いして、5時間の手術、そして二ヶ月の入院からコルセットもつけっぱなしでの生活もようやく一区切りつきました。

さあて、ユルユルと動いてみようかと、チャリにのったり、そこら辺の里山を登ってみたり。

そこそこ歩く事は出来るのですが、転倒が怖くてやはり下りは慎重にならざるをえません。

そんな僕ですが年末の蕎麦だけはと打ってみました。

お世話になった方々のお礼にもと思い始めたんですけど、そうなると打たねばならぬ数はどんどんふえて、最終的に180人前を打ってしまったのです。

流石に大晦日には腰が悲鳴を上げて、ヤバイかなとも思ったのですが、一夜明けてみると快復してるようでホッとしています。

まあ多分、今まで動かさなかったところを動かしているから起こった事だろうと思います。

今年は粗挽き粉を中心に打ってみました。

本来つながりが悪くとても打ちにくい粗挽き粉ですが、割と普通に打てたのが僕の腕が上がったのか?笑

風味豊かな蕎麦が打てました。

 

友達に言われました。

「新しい赤沼さんになったんだよ」

そうか、そうなんだな。

へこたれず、ボチボチとリハビリをして新しい自分の生活を見つけて行こうと思います。

みなさん、これからもお世話になります。