この超格好いいサングラスはuvexのKさんに頂いた高級サングラス。こんな記事のさなかに登場させてKさんごめんなさい。とっても具合が良いですよ。uvex最高!
僕は悩んでいる。前回の西穂 ロケの投稿を・・・・・つづく、とくくったのだが、続きを書いてしまうと番組を皆さんに見て頂くに当たって、結末をばらしてしまう事なるので、それはいくらなんでもまずいのでは無いかと。と言うわけで、今回は冬山技術についてのお話。
忘れ去られようとしている大切な技術に「手鼻」と言うものがある。最近の若いもんに(とうとう僕もこんな言葉を使うようになってしまった)手鼻なんて言っても気持ち悪がられるだけで、その生涯で一度もやったことがない人も結構いるのではないかと思う。だがこれは、冬山をやるに当たって大切な技術となるのである。手鼻が技術?・・・・・そうだ、手鼻は技術である。親指で片方の鼻の穴を空気がもれないように押さえ、これから放出されるものが自らにひっかからないように体をくの字に曲げ、勢いよく腹式呼吸でもってブイっとやる。解放されている鼻からは一気に鼻水が放出される。片方が済んだらもう片方だ。
「え~~~~!!ぎゃ~~~~!!やめて~~~~~!!汚ね~~~~~~!!!!!」
そんな無粋なことを言わないでほしい。この冬山での鼻水問題は皆さんの日常の行動パターンで解決しようと思ってもそれはそう簡単には行かないのだ。冬山では寒気から鼻の中の粘膜を守るため、常に鼻水が分泌される。呼吸することに因って暖かい呼気が急激に冷やされ鼻の入り口辺りに結露もする。よって、これを時々綺麗にしてやらないとハダガズビズビニナッデシバウ(鼻がズビズビになってしまう)。だから鼻を嚙むことは冬山では必須なのだが、これをちり紙でやったとしよう。分厚い手袋をしたまま胸ポケットに入れたティッシュの袋を取り出して、ティッシュを数枚引き抜く。激しく吹く風の中、猛烈に暴れまくるそのティッシュを鼻にあてがい鼻を嚙む。噛み終わったら、それは風と共にそこらにまき散らしてはならないから、飛ばされないように細心の注意を払って再びジャケットの胸ポケットに収納する。これで一連の鼻噛みは終了だが、果たしてそんな事やってられるだろうか?僕にはそんな技術はない。また、他のメンバーのそんな行為の為に待たされる事もまっぴらだ。
では、どうするかと言うことになるが、どうしてもちり紙のようなもので鼻を嚙みたい人はハンカチを利用すると良い。ハンカチの角にゴム紐でループを縫い付け、それを手首に通して風に飛ばされないようにして、不要の時はオーバーグローブの中に収納すればよいのだ。でもこれ、確実にバリバリに凍りますが。
では、これをやっていない人達はいったいどうやってこの問題を解決しているのだろう。手鼻は絶対にしない、ちり紙は現実的ではない、ハンカチは取り付けてない・・・・・・・・・となると、あとはどんな手段があって、実際のところ皆さんはどうしていらっしゃるのか(特に女性など)・・・・・・・・・これは冬山の七不思議のひとつなのである。
スキーグローブなどで、親指の付け根辺りに柔らかい布が貼り付けてあるものが存在する。聞けばそれは鼻水を拭き取る為のものだと言う。なるほど、それは気が利いてるね。だけど、それは行動中に何度も解決しなくてはならないこの問題を充分受け止めてくれる程のパワフルな吸収力がある感じではないし、終いにはその部分がテカテカ光り出すのもなんかいやだ。
と言うことで察しの良い皆さんならもうお解りであろう。「手鼻」こそこれらの問題を全て解決する素晴らしい技術なのだと言うことを。冬山でたまる鼻水は汚くも何ともないという事をもう一度確認して頂きたい。あれは結露だ。雑菌とは無関係なのだ。是非この技術を身につけて頂いて、快適な冬山ライフを楽しんで頂きたい。もちろん日常生活においても究極のエコでもあることは間違いないのだが、時と場所をわきまえてなさって頂きたい。
呉々も手鼻は風下に向かって、勢いよく、決して躊躇してはならない。失敗するとエライ事になりますので。
二、ネックウオーマー、目出帽にくっつける
先日は、沢山転んで皆さんに恐怖を与えましたが、西穂、無事登頂、うれしいです、有難うございました。
そう来たか・・・・・・・・・絶句!!
わははははっ。
すごい・スゴスギ~>>山に対する情熱伝わります。
拍手""ハ(゜ー゜*)パチパチ♪
私の場合は、秘密??
まだ、本音では生きられません
僕は、赤沼さんよりだいぶ年上だけど、手鼻はうまくかめない。
手鼻ができる人は、尊敬に値しますね。どうやって、練習するのかしら?
でも素手になると言うことは指を濡らすことになりますから、それをまた手袋に突っ込むと、次第に手袋の中が湿ってきます。これは、凍傷への一歩近づくことになります。
僕は冬山で「はなるべく手袋を脱ぐな」とお客さんに言っています。特にこれから湿った雪が降るシーズンに手を濡らすと手袋の中に手を入れることさえままならなくなると言う事態に直面します。だから、手袋をつけたまま何でも出来るように実践しています。
手鼻も同じで必要と感じた時とにかく実践です(笑)。
子供の頃から職人さんの手鼻を見ていました。土建屋さんの手鼻の技術は凄いです。
狙った場所に凄い活きよいで飛んでいきます。
バチン!といつ音もすごい。
私も山では手鼻ですが妻に「お前もやれ」って言ってもやりません。
野グソは出来るようになりましたが(笑)