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勉強会で、友人のお宅におじゃました。
裏に山の迫る、美しいお宅だ。
玄関では、蝉が脱皮をしていた。
こんなのを見たのは、何十年ぶりだろう。
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苔の匂いを嗅ぎながらの、何時もの勉強会を済ませて帰ってくると、玄関のちいさな桃の木に目が止まった。
あれ?
可愛い実がなっている?
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絶対に食べられそうにない桃の実だけれど、なんだかとても嬉しい気持ちになる。
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勉強会で、友人達と、「努力すること」が話題になった。
私は、「努力する」とか「がんばる」ことは美徳だと思ってきたし、今もそう思っている。
受験生たちに「努力をしなさい」というのは、私の勤めであるし、そう言うからには、自分も努力せねば示しがつかないと思っている。
けれど、昔、励ますつもりで「がんばって!」といった言葉が、人を傷つけてしまったことがある。
(もちろん、これは、生徒に対して発した言葉ではない。)
「がんばる」ことの指標も人それぞれだろうし、「努力しない」ことが美徳である文化も存在する。
「頑張ることが全て正しい」という考え方は一元的な価値観に過ぎない。
このことは、肝に銘じておかなくてはならないな。
努力しない人のことがちょっと苦手なのは、変わらないけれど。
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