『歌え!ドミニク』 The Singing Nun (米) 1966年制作
監督 ヘンリー・コスター
音楽 ハリー・サックマン
主演 シスター・アン … デビー・レイノルズ
クレメンティ神父 … リカルド・モンタルバン
マザー・プリオレ … グリア・ガースン
シスター・クルーニー … アグネス・ムーアヘッド
ジェラルド … チャド・イヴレット
ニコル … キャサリン・ロス
主題歌 『ドミニク』 ( Dominic ) 唄・デビー・レイノルズ
ベルギーの修道女スール・スーリールのヒット曲『ドミニク』がヒットするまでを描いた音楽映画。
アントワープの見習い修道女アンはギター片手にブリュッセルの貧困地区のサンタ・マリア・ハウスで初めての任務に赴く。
ここでアンは母親のいない少年ドミニクに出会い仲良しになる。またアンの音楽才能に感心した神父やマザーはレコード
会社のジェラルドを紹介する。実はアンとジェラルドは以前からの音楽仲間であった。早速『ドミニク』をレコーディングして
売り出すとこれが全米で大ヒットとなった。しかし、ドミニク少年が交通事故に会いさらにはその姉ニコルがいかがわしい
モデルの仕事をしているのに心を痛めて改めて伝道の道を選ぶ。次の任務地はアフリカだ。
主題歌の『ドミニク』の作詞・作曲はベルギーのドミニク教団の尼僧シスター・リュック・ガブリエルが尼僧院の少女たちの
ために書いたもので、彼女を中心とした四人組のスール・スーリール(微笑みのシスター)でレコーディングしたものです。
映画ではシスター・アン役のデビーがエド・サリバン・ショーに出演して世界中にTV放送されるシーンで唄っていました。
他にもスール・スーリールの作詞作曲による歌曲が8曲、それにオリジナル曲も数曲唄われています。
レコードの『ドミニク』が五週連続全米No.1に輝いたのが1963年の末、日本でも少し遅れた頃でした。大ヒットしてから
三年後の映画公開となると時期がズレてしまって、残念ながら新鮮味がありませんでした。
Dominique, nique, nique I will tell of Dominique
His goodness to acclaim
And I pray the song I sing
Will some simple pleasure bring
That the world shall know his name!
↓はデビー・レイノルズの『ドミニク』 YOUTUBEより
しかしながら、アメリカ人の日本人に対する認識には閉口です。『ティファニーで朝食を』もそうでしたが…
『ドミニク』は何と言っても本家本元のスール・スーリールですよね。
Dominique, nique, nique
S'en allait tout simplement,
Routier, pauvre et chantant
En tous chemins, en tous lieux,
Il ne parle que du Bon Dieu,
↓はスール・スーリールの『ドミニク』 YOUTUBEより