『マンハッタンの哀愁』 Trois Chambres a Manhattan (仏) 1965年制作
監督 マルセル・カルネ
音楽 マル・ウォルドロン
主演 フランソワ … モーリス・ロネ
ケイ … アニー・ジラルド
ラジル … ガブリエル・フェルゼッセイ
ピエール … ローラン・ルザッフル
主題歌 『マンハッタンの哀愁』 ( Trois Chambres a Manhattan ) 演奏・マル・ウォルドロン楽団
ジョルジュ・シムノンの原作をもとに、夜の摩天楼を背景にしてわびしい男女の愛を描いた心理ドラマ。
パリの俳優フランソワは妻に逃げられマンハッタンで孤独に暮らしていた。ある夜フランソワは裏町の酒場でケイという
女性に出会う。ケイも外交官の夫と離婚して今はパイロットの男性と生活をしているものの虚しい。二人はお互いに淋し
さから惹かれあい、やがてケイはフランソワの部屋に移り住んだ。しかしフランソワはケイの男性関係を邪推して酒に
ひたりケイの心を傷つけたりする。そんな時、ケイは実娘が大怪我をしたのでメキシコに旅立った。フランソワはまたまた
酒におぼれかけるが、ケイが戻ってきて二人は出直して互いの愛情に生きる決意をする。
主題歌の『マンハッタンの哀愁』の作曲はジャズ・ピアニストのマル・ウォルドロンによるもので、映画においても夜の
大都会を背景にして彼のピアノタッチを楽しむことができます。ラストシーンの夜景と主題歌の融合はお見事でした。
レコードとしては他にもモーリス・ルクレール楽団による演奏がリリースされていて、こちらはジャズというよりも、聞き
やすいムード・ミュージックとなっており中々の好演です。
↓はマル・ウォルドロン楽団の『マンハッタンの哀愁』 YOUTUBEより
↓はモーリス・ルクレール楽団の『マンハッタンの哀愁』 YOUTUBEより