いい人だけしかいないわけじゃない。
一歩道を曲がれば、
そこには得体の知れない悪意とか暴力とかがあって、
それはきっと無くなることはなくて。
僕らに出来ることは、
誰かにしっかり掴まって、
誰かとしっかり手を繋いで、
自分達を守るしかないんだ。
でないと不幸の落とし穴はそこら中にある。
でも、大切な人、守るべき人がひとり増えれば、
その世界はいい方向に向かう。
そういうことだよね?
僕らはどんな嫌なことだって、
楽しいことに変えてしまえる力を持っているだ。
それを強いって言うんだ。
そうだよね?姉ちゃん。」
この和輝(高橋海人)の語りが心に響く。
語らせたねぇ。
伝えてきたねぇ。
桃子(有村架純)と真人(林遣都)が暴力を受けるという展開自体は、
強引さや都合の良さを感じてしまい、
鼻白む気持ちもあったのだけど、
あの和輝の語りによって、そんな冷めた想いは吹き消されたわ。
桃子と真人の懸命さと、
製作陣が伝えたい想いや願いに惹きこまれたわ。
貴子(和久井映見)が亡き夫に対して語った言葉も強く心に残る。
妻だからこそ分かる夫が置かれていた状況や、
その時の夫の想い、、
そんな夫に対する自身の想い、、
そういったものを率直に語る貴子を見守ったわ。
夫を恨んではいないけれど、ちょっと馬鹿だねと思う、、
この貴子の気持ちが特に印象的。
夫が死を選んだことを受け入れつつも、
様々なことを乗り越えて、
踏ん張って生きてきた貴子にしか得られなかったことがある、、
貴子が語る想いからも強いメッセージを受け取ったわ。
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