給食「磯あえ」ノロ検出=食中毒800人超―和歌山
和歌山県御坊市立給食センターが調理した給食を食べた児童らの集団食中毒で、県は1日、1月25日の献立「磯あえ」からノロウイルスが検出されたと発表した。ノロウイルスは発症した児童らからも検出されていた。
県によると、検査した磯あえ3検体と「塩ちゃんこ」5検体のうち、磯あえ1検体からノロウイルスが検出された。センターの全調理従事者27人中、児童らと同じ給食を食べた10人の便からもノロウイルスが出た。県が汚染経路を調査している。
症状を訴えたのは当初719人だったが、1月30日時点で804人と確認された。御坊市教育委員会によると、1日午後3時現在で下痢や嘔吐(おうと)などの症状があるのは教員1人を含む13人。1月27日から休校が続いていた小・中学校11校と4幼稚園は2日に再開する。当面は給食を中止し、弁当を持参してもらう。
「お腹が痛い…」700人以上の子供たちに何が 御坊市の学校給食に不安の声
「お腹が痛い」「吐き気がする」。和歌山県御坊市の幼稚園や小中学校の児童や生徒、教職員ら700人以上を襲った集団食中毒とみられる症状。27日早朝、各学校などには保護者からの欠席の連絡が相次いだ。子供たちは市内の給食センターが一括調理した献立を口にしており、御坊保健所が調査を開始。子供たちが楽しみにしている学校給食に不安が広がっている。
市立御坊小学校では同日午前7時ごろから、嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴える電話が相次いだ。児童約110人のほか、教職員も約10人が同様の症状を訴えており、男性教頭は「これ以上、拡大しなければよいが。早く事態が収束してほしい」。市立湯川小の男性教頭も「児童たちが心配だ。早く原因を突き止めて」と話した。
症状が確認されたのは隣接する日高川町の組合立中学を含めた公立の小中学校計11校と幼稚園4園。いずれも市内の給食センターで調理された給食が提供されており、25日に塩ちゃんこと磯あえ、26日にはサバのみそ煮やきんぴら大豆、けんちん汁などの献立だった。
同センターでは、消毒や食材の加熱処理を適切に行っていたとしているが、男性センター長は「衛生面には気をつけていたが、(食中毒であれば)申し訳ない」と陳謝した。
同市教委でも対応に追われた。症状が確認された公立の小中学校、幼稚園すべてを臨時休校・休園とし、27日午後からは各校長や園長を集めた緊急会議を実施。休校・休園は30日までと決まったが、給食の再開については保健所の調査の結果を待った上で判断するという。
御坊市教委の奥幹夫教育長は記者会見で「みなさまに多大なご迷惑、ご心配をかけてしてしまい、申し訳ないと思っている。子供の安全第一なので、早く原因を究明し、感染予防を徹底し、対策をとっていきたい」と陳謝した
最近ではない人数ですね。