「輝く緑の火の玉が!」米カリフォルニア州で流星目撃相次ぐ
今月11日(日本時間)、米南西部カリフォルニア州サンディエゴ周辺で、「青緑色に輝く火の玉がいくつも落下している」という目撃情報が、アメリカ流星学会に(AMS)500件以上寄せられた。
日本時間11日午後1時(現地時間10日午後9時)ごろ、メキシコとの国境に近いカリフォルニア州サンディエゴやアリゾナ州、ネバダ州など米南西部の広い範囲で、東から西の太平洋に向かって落ちていく複数の流星が観測された。
アマチュア天文学者で作る学術団体、国際流星機構(IMO)には537件の目撃情報が寄せられ、そのうち7人が流星落下に伴って大気を切り裂くような音を聞いたという。
地球上には毎日、宇宙空間から100トン近いチリやゴミが飛来しているが、そのほとんどは大気圏突入時に燃え尽きて、地上の人の目に触れないうちに消失する。しかし、打ち上げられたロケットや引退した人工衛星の破片などといった大きなものは燃え尽きることなく、火の玉となって落ちるようすが目撃されると今回のような大騒ぎになる。
IMOによると、今月16日ごろから25日まではこと座流星群が、今月19日から来月末まではみずがめ座エータ(η)流星群が見ごろを迎える。火の玉ではないので、安心して天文観測を楽しんでほしい。



