17歳少女、サーフィン中にサメに襲われ死亡 豪、家族の目前で
オーストラリア南西部のワイリー湾(Wylie Bay)近くで17日夕、サーフィンをしていた少女(17)がサメに襲われて死亡した。地元当局が18日明らかにした。襲われる一部始終は両親も目撃していたという。
【写真】豪北東部の洪水で路上に打ち上げられたサメ
少女は当時、父親と一緒にサーフィンをしていた。襲われて水中から引き揚げられたときには片脚を失っており、激しく出血していた。その後、ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州エスペランス(Esperance)の病院に救急搬送された。
少女の母親と妹2人が襲撃の様子をビーチから目撃し、救急隊に通報したという。
地元紙ウエストオーストラリアン(West Australian)は「襲撃があった当時、父親は少し離れた場所にいた。少女がサメによって水中に引きずり込まれる前に彼女の叫び声を聞いていた」と伝えている。
少女が再び水面に上がってくると、父親はパドリングをして助けにいき、若者の助けを借りて岸に揚げたという。
地元当局はワイリー湾のビーチを当面閉鎖すると発表し、海に入らないよう呼び掛けた。18日にはビーチをパトロールすることにしている。
ワイリー湾では2014年10月にも、男性がホホジロザメ2匹に襲われ、左腕と右手を食いちぎられる被害に遭っている。またウエスタンオーストラリア州では昨年5月から6月にかけて、サメの襲撃で2人が犠牲になっている。
専門家らは、ウオータースポーツの人気の高まりに加え、サメの獲物となる魚が岸に近づいてきていることを背景に、サメに襲われる被害が増えていると指摘している。