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毒グモ教訓

2017-07-10 06:50:09 | 日記

セアカゴケグモ、41都道府県で確認 22年前に大阪で初の発見 ヒアリと同じく強い繁殖力

セアカゴケグモが見つかった都道府県
 
22年前に国内で初めて大阪で発見された特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」。海外では死亡例もあり“殺人グモ”と騒がれたが、今も生息域を着実に広げ、41都道府県で確認されるまでに至っている。「強い繁殖力」という特徴は、強毒の「ヒアリ」にも共通するが、専門家は生態に関する情報が乏しい現状を踏まえ、ヒアリについても冷静な対応が重要だと訴えている。(細田裕也)

                   ◇

 豪州原産で、熱帯から亜熱帯を中心に生息するセアカゴケグモ。腹部背面の赤い模様が特徴で、「α-ラトロトキシン」という神経毒を持つメスの個体にかまれると、嘔吐(おうと)や発熱などの症状が出る場合がある。一方、ヒアリと異なり、攻撃性はないとされる。

 セアカゴケグモは、日本では平成7年秋、大阪府高石市で初めて発見。生態に関する情報のあやふやさを背景に、関西では毒グモ騒動が過熱した。

 注意を呼びかけるビラが各地で配布され、行政による駆除作業の様子は大々的に報道された。「毒性は比較的弱く重症には至らない」。同年12月、府が調査結果を発表すると、騒ぎは沈静化していった。

 死亡例もなく、人々の関心が冷めたセアカゴケグモだが、その後も生息域は拡大している。

 環境省によると、発見から20年が経過した平成27年9月時点で、すでに41都道府県で確認された。繁殖力が強いうえ、広範囲に移動するコンテナや自動車などに巣を作ることから、全国各地に運ばれたとみられる。

 ただ、今では発見されても大きなニュースになることはめずらしい。

 「ここまで範囲が拡大するとは予想していなかった」と語るのは、セアカゴケグモの生態に詳しい追手門学院大の加村隆英名誉教授(クモ分類学)。当時はセアカゴケグモに関する正しい知識を持った専門家が少なかったこともあり、「『非常に危険だ』『実はおとなしい』といったさまざまな情報が錯綜(さくそう)し、社会が混乱した」と騒動を振り返る。

 加村氏は現在、各地で相次いで発見されるヒアリについても関心を持っており、「何とか水際で食い止めてほしい」とする。ただ、22年前の騒動の教訓から「(情報が乏しい中で)危ない、危なくないの二者択一論に陥るのは非常に危険だ」と訴え、冷静な報道や対応の必要性を強調している。
 
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子どもも「うつ」になる

2017-07-10 06:47:15 | 日記

児童精神科医が解説!子どもも「うつ」になる

うつ病は、大人だけのものと思っていたら大間違い。10歳を超えるとうつ病の患者は増え始め、最近は低年齢化も指摘されています。さらに厄介なのが、子どものうつ病は見逃されやすく、本人も保護者も気付かぬうちに悪化するケースが多いことです。横浜市の児童精神科・猪子メンタルクリニック院長の猪子香代先生に子どものうつ病について注意したいことをうかがいました。

10代でうつ病を発症する子どもが増えている!

「子どものうつ病」と聞いて、「子どももうつ病にかかるの?」と疑問に思われるかたが多いかもしれません。最近はメディアなどで子どものうつ病が取り上げられることもありますが、まだ十分に理解されているとは言い難い状況です。

児童精神科を専門とする私のクリニックにも、うつ病の子どもがたくさん訪れます。最初から保護者がうつ病を疑って連れてくる場合もありますが、診療を進める中でわかることも少なくありません。うつ病は、10歳を過ぎた頃から増え始め、10代の有病率は成人と大きく変わりません。データによってバラツキはありますが、子どものうつ病の有病率は3~8%とされています。「意外と多いな」と感じられたのではないでしょうか。

最近、うつ病の子どもは明らかに増加していると感じます。以前はうつ病と診断されていなかった症状が、うつ病と診断されるようになったことが理由の一つです。かつては思春期に特有の憂鬱な精神状態として見逃されていたものが、うつ病と診断されるケースが増えているのです。加えて、低年齢化も指摘されており、うつ病の子どもの絶対数が増加していることもうかがえます。

子どものうつ病はなぜ見逃されやすいのか?

子どものうつ病が理解されにくい理由として、もともと思春期は精神的に不安定になりやすく、「うつ気分」を抱える子どもが多いことがあります。うつ気分は一過性の場合もありますが、長く続いて、不眠や食欲の減退、集中力の低下などをもたらし、学習や人間関係に影響が出ることもあります。このようになると、うつ病と診断されることが少なくありません。

さらに大人のうつ病とは、うつ気分の表現のしかたが異なることも理解されづらい理由です。一般にうつ病というと、悲観的な考え方になって意欲を失ってしまう姿をイメージするでしょう。子どもの場合も同様の症状はありますが、一方でイライラしたり怒りやすくなったりする姿も目立ち、「反抗期だから仕方ない」と捉えられてしまうことがあります。また、子ども自身、うつ病に対する知識が乏しく、自分の内面で起きている変化をうまく説明できないことも気付かれにくい要因です。

うつ病は大人・子どもを問わず、誰にでも起こりうる病気

多くの場合、治療を受ければうつ病は治りますし、発症の要因となったストレスとの向き合い方も身に付けることができます。逆に放置すると症状は悪化し、勉強やクラブ活動がうまくいかなくなったり、家族や友人と良好な関係を保てなくなったりと、さまざまなところに影響が生じます。不登校や引きこもりを引き起こすケースも見られます。10代という大切な時期を有意義に過ごすためにも、早期に適切な治療を受けることが欠かせません。そのためにも、子どもがうつ病にかかるのは珍しくなく、誰にでも起こりうることだということをまずはご理解いただければと思います。

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