この暑さで、
ウツボカズラも大きい
アラスカの森に「砂漠」の段々畑 永久凍土解けて変化か
森林をのみ込む砂漠のようなデューン＝本社機から
北極圏に近い米アラスカ州の森林地帯に、異様な形をした「砂漠」がある。現段階で原因ははっきりしないが、地球温暖化がすすめば、こうした地形が増える可能性が懸念されている。
【写真】森林をのみ込む砂漠のようなデューン＝６月２１日、米アラスカ州ノームから東約４００キロ、朝日新聞社機から、葛谷晋吾撮影
「デューン」と呼ばれるこの地形は、同州西部のノームから東へ約４００キロの永久凍土地帯にある。空から見ると、直径数キロの大小二つの円形が東西に並び、中心から外側に向けて巨大な段々畑のような構造だ。段差は数メートル。森がのみ込まれているようだ。
周辺はもともと砂が多く、降水量が年３００ミリ程度と少ない。アラスカ大のウラジミール・ロマノフスキー教授によると、何らかの原因で凍土が解け、当初は池などが広がったが、水面から蒸発したり、保水力の低い土壌から水が抜けたりして、徐々に乾燥、風化してつくられた可能性があるという。
