猛暑いつまで?「あと1週間は続く」〜全国9河川で取水制限 荒川水系は21日から
梅雨明け宣言が出される前から猛暑日が続いていたが、気象庁は20日、「今後1週間は気温が高い状態が続く」と発表し、熱中症や農作物、家畜の管理などについて注意を呼びかけた。
東日本と西日本では7月上旬ごろから暖かい空気が流れ込みやすく、気温が高い状態が続いている。
気象庁によると7月1日〜19日までの平均気温は、東京で27.3℃と平年を3℃上回っているほか、福岡28.9℃(平年差+2.4℃)、名古屋28℃(同+2.3℃)、新潟25.5℃(同+2.0℃)、高松28.1℃(同+1.7℃)、大阪28.3℃(同+1.6℃)と、軒並み平年を大幅に上回っている。
とりわけ、関東甲信地方では雨不足が続いており、今年4月21日から3カ月間に降った雨量は、東京で平年の46%、千葉で42%、横浜54%と少ない状態。
今後1週間程度は太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多く、全国的に猛暑が続く傾向で、雨不足を解消するようなまとまった雨が降る可能性は低いという。
首都圏の水がめと言われる荒川水系の4カ所のダムでは、貯水率が6割を切っており、国土交通省関東地方整備局では21日から取水制限を引き上げて20%にする方針。
このほかにも、関東では利根川水系の鬼怒川と渡良瀬川、近畿では三重県の宮川水系、四国の吉野川水系と重信川水系など全国7水系9河川で取水制限を実施している。