Inc.:ストレスといっても、良い面と悪い面があるのはご存知でしょう。たとえば、高血圧があります。高い血圧はワークアウトをするときには、体を駆動させ、より強靭にするという良い効果があります。一方で、静かに休んでいるときの高血圧は、健康にとって重大な問題となります。

職場でのストレスにも同じことが言えます。毎日ストレスで圧迫されながら働くのは嫌なものですが、大事なプレゼンや面接の前に感じるストレスは決して悪いものではありません。注意深くなり、集中力が高まるからです。良いストレスは、仕事や目標を達成したいという渇望からもたらされます。一方、悪いストレスは違います。それは準備不足や、自分ではコントロールできないことへの執着から生まれるのです。

職場や私生活において、ストレスにうまく対処するために、以下のポイントについて考えてみてはいかがでしょうか?

体を動かす

目の前に迫っている仕事や出来事に対する不安でストレスが最高潮まで高まっているときは、体を動かすことで、頭がおかしくなるのを防げます。

外へ出て新鮮な空気を吸い、少し散歩をしてください。時間がないときは、軽くストレッチをして緊張をほぐします。すると、活力が戻ってくることがわかるはずです。体を動かすことには、ストレスを減らすだけでなく、注意力や集中力を高める効果もあるので、プレゼンにも自信を持って臨めます。5分か10分、スケジュールは押してしまいますが、それだけの価値は十分にあります。

少し早起きする

言うは易く行うは難しですが、1日を30分早く始めるだけで、かなりの違いが生まれます。その時間を、誰にも邪魔されずに新聞を読んだり、お気に入りのニュース番組を視聴したり、ストレッチや瞑想をしたり、ゆっくり朝食をとったりすることなどに活用できます。

毎朝、せわしなくデスクへ直行するよりも、リラックスできる時間を作ったほうが健康的ですし、さまざまな良い効果があります。焦った気持ちで1日を始めてしまうと、1日中ストレスを感じたままになりかねないので、少し早起きして、そうならないようにしてください。たとえば明日の朝、1時間早く起きたら何ができるのかを想像してみてください!

ToDoリストを仕分けする

タスクを難易度(易、中、難)と、潜在的な影響(大、中、小)で仕分けしましょう。最重要なタスクが見つけられ、優先的に取り組めます。

こうして書き出してみると、なにがストレスの原因になっているのかも見つけやすくなり、効果的な対処が可能です。たいていの場合、タスクの20%を完了すれば、目標の80%を達成できることを覚えておきましょう。

広い視野で物事を見る

自分よりも恵まれていない人の人生に思いを馳せてください。より広い視野で物事を見るのです。「イライラする」出来事が起きたときは、自分が、その日の食べ物にも困っていたり、仕事がなくて悩んでいる人よりもつらい立場にいるわけではないことに気づいてください。また、そうすることで、人生に感謝する気持ちも湧いてきて、幸福感も大きくなるでしょう。