氷河で発見の遺体、75年前に行方不明となった夫婦と特定 スイス
スイスのアルプス(Alps)山脈で、溶けて後退した氷河から発見された男女の遺体について、スイスの警察当局は19日、DNA検査により2人が75年前に行方不明となった夫婦であると特定したと発表した。
【関連写真】氷河の上に横たわる遺体(ショッキングな表現が含まれます)
同国バレー(Valais)州の警察当局は声明を発表し、2人が1942年8月15日に行方不明となった夫マルセリン・デュムラン(Marcelin Dumoulin)さんと、その妻フランシーヌ・デュムラン(Francine Dumoulin)さんであると正式に確認されたと明かした。
2人は行方不明となった日の朝、家畜のウシたちの様子を見るため自宅から隣のベルン(Bern)州にある牧場へ向かったという。
2人の遺体は先週13日、地元のリゾート施設の従業員によって、高度2600メートルの地点にある氷河で発見された。
存命中の子どもの1人であるモニク・ガウチー(Monique Gautschy)さんはAFPの取材に対し、警察当局が19日午前に最終的な検査結果を電話で知らせてくれたと語った。
またガウチーさんは、葬式が22日に行われると明かした一方、「2人を抱擁するために、その前に会えれば」と述べた。