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淡水魚が渡ってきた理由

2018-04-03 08:14:31 | 日記

離島にグッピーなぜ?遺伝子を調べてみた

ブラジル本土から300キロ離れた島に淡水魚が渡ってきた理由

ポエキリア・ビビパラの雄、UFRN(リオ・グランデ・ド・ノルテ連邦大学)0225。体長25.2ミリ。ブラジル、ペルナンブーコ州フェルナンド・デ・ノローニャ諸島マセイオ川流域で採取。
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 ポエキリア・ビビパラ(Poecilia vivipara)は南米に生息する、黄色く輝くグッピーだ。

 10年前、ある研究グループがブラジルのフェルナンド・デ・ノローニャ諸島を訪れたとき、このグッピーを発見した。なぜ小さな淡水魚が大西洋の離島にいるのだろう?

 フェルナンド・デ・ノローニャ諸島は、ブラジル本土から300キロ以上離れた火山島。控えめに言っても、ブラジル本土の動物が島に渡り、個体数を安定させるのは難しいはずだ。そこで、グッピーを発見した研究グループは、その起源を追跡することにした。(参考記事:「海底火山の噴火、きっかけは潮の干満」

「ポエキリア・ビビパラは主に、ブラジル本土の淡水域に生息しています。そのため私たちは、これは“不自然”なことだと思い、どうしてこんなことが起きたのか考え始めたのです」と、進化生物学者のバルジール・バーベル・フィルホ氏は振り返る。同氏は研究結果を論文にまとめ、学術誌「ZooKeys」に発表した。(参考記事:「猛毒かけ捕獲、米輸入熱帯魚の7~9割」

 バーベル・フィルホ氏はまず、遺伝情報の解析を行った。フェルナンド・デ・ノローニャ諸島のグッピーとブラジル本土のグッピーがどのような関係にあるかを知るためだ。生息地域が異なる11種類のDNAを解析した結果、フェルナンド・デ・ノローニャ諸島のグッピーはブラジル北東部ナタールを流れる川のグッピーに近いことがわかった。(参考記事:「観賞魚はどこから来るのか?」

「フェルナンド・デ・ノローニャ諸島のグッピーは本土のグッピー、主に北東部に生息する個体群から派生したものです。これら2グループの間には、(塩基対610のうち)2つしか遺伝的な差異がありませんでした」とバーベル・フィルホ氏は説明する。

小さな魚の遥かな旅

 フェルナンド・デ・ノローニャ諸島の個体群が本土で進化したことを突き止めたバーベル・フィルホ氏は、小さなグッピーがどのように海を渡ったかを解明しようと試みた。(参考記事:「凶暴なナイルワニが侵入、ルート不明、米フロリダ」

 まったく不可能とはいえないものの、グッピーが300キロ以上の距離を泳いでこられる可能性は低い。その理由はいくつかある。

まず、フェルナンド・デ・ノローニャ諸島の海流は本土に向かっているため、本土を出たグッピーは海流に逆らって泳がなければならない。また、グッピーは卵ではなく子どもを産むため、移動中に出産しても、子どもがフェルナンド・デ・ノローニャ諸島に流れ着いたり、鳥に運ばれたりする可能性は低い。(参考記事:「温暖化で魚が小型化している、最新研究、反論も」

 ナショナル ジオグラフィックの支援を受けて研究を行っている生態学者のデイビッド・レズニック氏は第三者の立場で、「グッピーは塩水にかなり強いですが、それにしても300キロはあまりにも長距離です」と述べている。レズニック氏はカリブ海の南部でグッピーを見たことがあるが、300キロ以上泳いだと思われる例はほかに知らないという。ただし、雨期の洪水によってグッピーが流され、数キロ下流の海にたどり着くことはあるとレズニック氏は言い添えている。

蚊を退治するために持ち込まれた?

 自然の法則では説明できないと考えたバーベル・フィルホ氏は、歴史文献に答えを求めることにした。

 第二次世界大戦中、フェルナンド・デ・ノローニャ諸島には米軍基地があった。バーベル・フィルホ氏は米軍の報告書を調べ、蚊対策のためにグッピーを送ってほしいという記述を2つ見つけた。(参考記事:「蚊は叩こうとした人を覚えて避ける、はじめて判明」

「グッピーはナタールから持ち込まれた可能性が高いと思いました」とバーベル・フィルホ氏は言う。

 米ミシガン大学の進化生物学者アンドレア・トマス氏は今回の研究には参加していないが、「歴史文献が示唆している通り、第二次大戦中に持ち込まれたのだとしたら、さらに調査し、裏づけを取らなければなりません」と指摘する。「とはいえ、私も論文と同じ意見で、人間によって持ち込まれた可能性が高いと考えています」

 レズニック氏によれば、グッピーは蚊の発生を抑制する手段として、80カ国以上に持ち込まれているという。蚊の幼虫を食べてくれるという理由で、しばしば貯水池に放たれ、水族館で利用されることもある。

「ただし、蚊の抑制にどれくらい役立つかはわかりません」。レズニック氏も自身の研究室でグッピーを飼っているが、いまだに蚊を見かけるそうだ。(参考記事:「【動画】なぜ逃げられる? 蚊が飛ぶ瞬間の謎を解明」

 バーベル・フィルホ氏は今後もグッピーの研究を続ける予定だ。試料を増やし、遺伝情報の解析を進め、どのように海を渡ったかという謎のさらなる手がかりを見つけたいと考えている。

なかなか長生きしないんですよね・・・・・・


トンガ近海でM6.1

2018-04-03 07:55:43 | 地震

ニュージーランド北方沖 トンガ近海でM6.1 日本への津波の影響は?

トンガ
トンガ近海でM6.1 

 2日午後3時前、南太平洋に浮かぶフィジー諸島トンガ近海を震源とするマグニチュード(M)6.1の地震が発生した。ハワイの太平洋津波警報センター(PTWC)は、この地震による津波の心配はないとしている。

 

 米地質調査所(USGS)によると、地震が発生したのは2日午後2時57分ごろ(日本時間)、トンガ本土ヌクアロファから440キロほど南の海域を震源とするM6.1の地震が発生した。震源の深さは83.5キロで、津波が起こる可能性は低い。

 

 震源界域は、オーストラリアプレートの下に太平洋プレートが沈み込んでできたトンガ海溝沿い。太平洋プレートの沈み込みは水深700キロ以上に及ぶため、たびたび深発地震が起こる。


桜の開花!?

2018-04-03 07:50:48 | 日記

桜開花を早めた理由?〜3月「気温・雨・日照時間」統計史上1位更新

桜
東京では平年より9日、仙台では12日早く桜が開花した

 気象庁は3月の天気を振り返って、月の平均気温、月間降水量、日照時間ともに、「1946年の統計開始以来、3月としてはいずれも1位だった」と発表した。この気候条件をもたらしたのは何だろうか?

 

 気象庁によると、3月は全国的に気温が高くなり、名古屋や京都など46地点で3月の平均気温1位を更新したほか、仙台など14地点でも1位タイを記録。このため、東日本の月平均気温は平年を2.5℃上回って、1946年の統計開始以来、3月としては1位の高温となった。

 

 また、降水量のデータをみると、山梨県の河口湖や千葉市など9地点で、月間降水量1位を更新。東日本太平洋側では月間降水量が平年比の163%となり、これも統計開始以来1位の多雨となった。

 

 とくに中旬以降は移動性高気圧に覆われて晴れた日が多く、全国的に日照時間が多くなった。石川県金沢市や神戸市、沖縄県の西表島など29地点で日照時間が多い方から1位の記録を更新し、月間の日照時間が、東日本の日本海側で平年比141%、西日本の日本海側で同137%、沖縄・奄美地方で同171%となり、いずれも3月としては最長記録となった。

 

 この天気をもたらした原因について、気象庁は高気圧の勢力が強かったことから、寒気が南下しにくく、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすかったからだと分析している。おかげで例年よりも早く桜が開花し、お花見シーズンが訪れたわけだ。

1位
気温、降雨、日照時間などで観測史上1位を更新