新燃岳 未明に爆発あいつぐ 3月以来最高の噴煙上昇5000m!
5日午前3時31分、新燃岳は爆発的噴火を起こし、噴煙が火口上空5000メートルまで上昇した。気象庁によると、今回の噴煙高度は3月に始まった噴火活動で最高高度に達した。新燃岳で爆発的噴火が発生したのは3月25日以来、12日ぶり。
新燃岳は午前3時31分の爆発後、同45分にも噴火が起こり、活動は7時過ぎても終わらなかった。大量の噴煙が火口上空5000メートルまで上昇し、火口からは大きな噴石が弧を描いて1キロ先まで飛散、ごく小規模な火砕流も発生した。
気象庁の火山監視カメラ画像では、噴火の瞬間、火口全体から炎のように真っ赤なマグマが噴出するのが見えた。新燃岳の東北東7キロ付近の宮崎県高原町の広域農道では、比較的粒の大きな火山灰が雨のようにサーッと降るようすが確認されたという。
また、気象庁が火口南東の高千穂河原に設置した傾斜計では、今月2日以降、山体が隆起する地殻変動がとらえられていたが、今回の噴火に伴って山体が沈み込むような動きがあったという。
気象庁は噴火警戒レベル3を維持し、火口から約3キロ範囲では大きな噴石の飛散、2キロ範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけている。