今夜〜7日黄砂襲来「西日本で見通し悪化」運転に注意!
気象衛星ひまわり8号は6日、朝鮮半島上空で黄砂を観測した。今夜からあすにかけて、西日本上空に飛来すると予想される。
気象庁が6日に発表した「気象情報」によると、午後3時現在、朝鮮半島北部を中心に黄砂が観測され、今夜からあすにかけて中国地方や九州北部・南部など西日本では黄砂が飛来する可能性が高い。
黄砂は、中国内陸部の砂漠や砂塵が、強風に巻き上げられて、大気中の汚染物質と一緒になって東アジアの広い範囲に降り注ぐ現象で、春先にひんぱんに発生する。
人間や家畜が黄砂を吸い込むと健康に被害があるばかりか、見通しが悪くなって交通渋滞を招いたり、屋外に干した洗濯物や車に汚れが付着するなど、日常生活にも多大な影響を及ぼす。
今年は先月28日から29日にかけても日本付近に黄砂が飛来し、北海道や東北地方で黄砂の飛散が確認された。ひまわり8号の観測画像では、朝鮮半島から日本海を超えて列島に飛来する茶色の黄砂が確認できる。
気象庁によると、あす西日本では見通しが効く距離(視程)が10キロ未満になり、ところによっては5キロ未満になるおそれがあるとして、ドライバーへの注意を呼びかけている。