新燃岳 再び火山性地震急増400回!「震源が火口北側に変化」
九州南部の新燃岳では、2日未明から火山性地震が急増し、午後10時までに400回を超えた。気象庁によると、最近までの震源は主に火口の真下だったが、現在は火口北側に変わっているという。
鹿児島県と宮崎県にまたがる新燃岳では、2日午前3時ごろから、主に火口北側2キロ付近を震源とする火山性地震が急増。午後9時以降は、さらに増えて、午前0時から午後10時までの合計は438回にのぼった。
また午後8時45分以降は、新燃岳の北西の地下深くで、マグマが移動しているとみられる地殻変動が観測されている。
新燃岳では先月5日に爆発的噴火が相次いで、火砕流が発生して以来、7日を最後に噴火は起きていない。
一方、新燃岳から北西へ5キロほど離れた宮崎県のえびの高原硫黄山では、南側の火孔付近から白い噴煙が最高700メートルまで上昇、西側の県道1号線付近では最高400メートルまで立ち上るようすが観測されている。
気象庁は新燃岳に対しては警戒レベル3の入山規制、硫黄山には警戒レベル2の火口周辺規制を発令し、引き続き厳重な警戒を呼びかけている。