英王室の異色カップル、挙式も独自 祝いに代わり寄付を
ロンドン郊外のウィンザー城で19日、英王室のハリー王子とメーガン・マークルさんが結婚式を挙げた。早くに母を亡くし、かつては飲酒や大麻吸引などの問題を起こした「やんちゃな弟」と、俳優としてのキャリアを築いた離婚歴のあるアフリカ系米国人という異色のカップルは、結婚式にも独自色があふれた。
メーガンさんの白いドレスのデザインは、仏ブランドのジバンシィで初の女性アーティスティック・ディレクターに昨年就任したクレア・ワイト・ケラーさんが担当。ベールには英連邦に加盟する各53カ国・地域を象徴する花の刺繡(ししゅう)があしらわれた。ブーケには故ダイアナ元妃のお気に入りだった忘れな草も入れた。
結婚式には、メーガンさんの母ドリア・ラグランドさんが出席した。政治家は招かず、サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカムさんと歌手でデザイナーのビクトリア・ベッカムさん夫妻や、英歌手エルトン・ジョンさん、米テレビ司会者オプラ・ウィンフリーさんらが出席。2人の到着やパレードを間近に見てもらおうと、城内に一般人を招待した。結婚祝いの代わりに、エイズウイルスに感染した子どもやホームレスらを支援する7団体を挙げ、寄付を呼びかけた。
ウェディングケーキはロンドンに店を持つ米国人女性に依頼。伝統のフルーツケーキではなく、レモンとエルダーフラワーというハーブを使ったものにした。