「一足飛びに夏?」…暑さこの先2週間続く 異常天候早期警戒情報
久しぶりに全国的に快晴となった11日、気象庁は「向こう2週間程度は気温がかなり高くなる」と発表して注意を呼びかけた。
この数日間、5月にしては珍しい肌寒い天気が続いていたものの、東日本と西日本では今年3月以降、平均気温が平年より2℃ほど高くなるところが多く、3月1日から5月10日までの平均気温が、▽東京では14.7℃と平年を2.6℃上回っているほか、▽名古屋では14.4℃と平年差+2.0℃、▽大阪でも14.7℃(平年差+1.6℃)などとなっている。
この高気温をもたらした背景にあるのは大気の流れ。上空で西から東へ向けて流れる偏西風が、日本の北で強かったため強い寒気が高緯度にとどまり、日本付近は南から暖かい空気が流れ込みやすくなっていた。
今月下旬までの2週間程度は、気温がかなり上がると見込まれることから、気象庁は「異常天候早期警戒情報」を発表して健康管理や農作物の管理に十分注意するよう呼びかけている。