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13日朝に東北地方を中心に発生した地震について、気象庁は「東西方向に圧力軸を持つ逆断層型」のメカニズムと分析し、4年前の東日本大震災の余震が継続していると発表した。
13日午前6時12分に宮城県沖で発生した地震は、岩手県花巻市(はなまきし)で震度5強、岩手県滝沢市、遠野市、一関市、宮城県気仙沼市。石巻市など8つの市町村で震度5弱を観測したほか、東北地方を中心に、北海道から中部にかけて広い範囲で震度4~1を観測した。
気象庁によると、この地震の震源地は宮城県沖で、震源の深さは46キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.8(暫定値)。この地震による津波のおそれはなかったが、気象庁は宮城県北部で「長周期地震動階級3」を観測したと発表した。
「長周期地震動階級」とは 地震後に長周期地震動が発生すると、高層ビル内では、歩行が困難になったり、固定していない家具が移動・転倒したりする被害が生じることから、気象庁が試験的に発表している揺れの大きさの指標で、4段階に区分される。
今朝の地震では、宮城県北部では「立っていることが困難になって、キャスター付きの家具が動く」可能性を示す「3」を観測したほか、岩手県内陸部南部で「2」を観測したという。
気象庁は会見を開き、「今回の地震は2011年3月に発生した東日本大震災の余震」だとして引き続き注意を呼びかけている。
長野県北部で12日午前10時半ごろに起きたマグニチュード(M)5.2の地震について、気象庁は会見で、長野北部から山梨県南部にかけて伸びる活断層帯が震源である可能性が高いと発表した。
この地震は、12日午前10時29分に発生したもので、長野市や大町市、小川村で最大震度5弱を観測したほか、中部地方と関東地方の広い範囲で震度4〜1の揺れがあった。
地震発生以降、長野県北部では午前10時41分にM2.9(最大震度3)、午前11時10分にM2.5(最大震度2)の余震が相次いだ。また、この地震の影響で長周期地震動階級1も観測されている。
気象庁は会見で、「揺れが強かった地域では、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている」として、今後1週間程度は、同程度の地震に警戒するよう呼びかけている。
また今回の地震が発生した震源周辺には、「糸魚川−静岡構造線断層帯」という活断層が伸びており、2014年11月22日にはM6.7の地震が発生している。
糸魚川−静岡構造線断層帯は、北は長野県小谷(おたり)村付近から、諏訪湖付近を経由して、山梨県南部を富士川沿いに南下する総延長158キロの活断層帯だ。政府の地震調査研究推進本部は、今後30年以内にM7.7以上の巨大地震が起こる可能性を最大15%と見積もっている。
ひとつの活断層で大きな地震が起こると、2016年の熊本地震のように、隣接する活断層でも活動が起こり、活動域が拡大し、より大きな地震を引き起こす可能性もあることから、くれぐれも注意が必要だ。