新型ウイルス患者、インフル・エイズ薬混合で劇的回復 タイ保健省発表
タイ保健省は2日、新型コロナウイルスに感染した中国人女性(71)に、インフルエンザとエイズウイルス(HIV)の治療に使われる抗ウイルス剤を混合して投与したところ、症状の劇的な改善が見られたと発表した。
医師のKriengsak Attipornwanich氏は保健省の定例記者会見で、医師らがこの中国人女性患者にこれらの混合した薬を投与したところ、48時間後の同ウイルスの検査で陰性となったと発表。「陽性だったコロナウイルスの検査結果が48時間で陰性になった」「患者は消耗していた状態から、12時間後にはベッドで起き上がれるようになった」と述べた。
新型コロナウイルスをめぐっては、中国での死者が300人を超える中、フィリピンで2日、ウイルスに感染していた中国人男性(44)が死亡し、中国国外での初の死者が出た。
中国中部・湖北(Hubei)省の武漢(Wuhan)で発生したとされる同ウイルスについて、タイではこれまで19人の感染が確認され、中国以外の感染者数としては、日本の20人に次いで2番目に多い。タイの感染者では患者8人がすでに回復して退院、11人が入院している。