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冷え症

2020-02-12 03:39:11 | 日記

漢方の世界では「“冷え”は病気」専門医警鐘鳴らすリスク

季節外れの暖かさに包まれているが、まだまだ朝晩は「冷え」の残る今日このごろ。女性なら誰しもが身に覚えのある「冷え症」は、じつは単なる“体質”ではなく、ひとつの立派な“病気”だって知っていましたか?

「よく『冷えは万病のもと』といわれますが、それは決して抽象的な言葉ではありません。具体的な数字でいえば、日本人の死因の約9割近くは『低体温』が関係しているからです」

そう話すのは、「冷え」に詳しい芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長。

少し長くなるが、厚生労働省が発表している日本人の主な死因を見てみると、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のおなじみ「三大死因」に続き、肺炎、老衰、不慮の事故、自殺、腎不全、肝疾患、糖尿病、慢性気管支炎、さらに肺気腫、交通事故、高血圧……と、どれをとっても読者世代には人ごとではないものばかり(『平成30年人口動態統計(概数)の概況より』。

「そのうち、老衰と不慮の事故、自殺、交通事故、結核を除いた死因は、体温が高ければ防げるもので、その割合は、じつに全体の87.3%にのぼります」

つまり、日本人の死因のほとんどが冷えと関係していることになる。その関係性について、今津院長はこう解説する。

「病気の源流をたどっていくと、だいたい1つの原因に集約されていくものです。そして、その多くは高血圧や高血糖、高脂血症といった生活習慣病。たとえば、脳梗塞や心疾患、腎不全も、元をたどれば動脈硬化が進行した結果。そしてその動脈硬化の原因をさらにたどると、高血圧に行き着く、といえばわかりやすいでしょう。そこで、最近では『メタボリックシンドローム』ならぬ『メタボリックドミノ』と表現されることも増えています。これは動脈硬化のような大本の病気が、ドミノ倒しのように次々とほかの病気を引き起こすということ。しかし、冷えを改善し体温を上げることで、このドミノが倒れる前の『ついたて』の役割を果たしてくれるのです」

「冷え」が私たちの健康にさまざまな影響を及ぼすことは明らか。しかし、「体温」は長いあいだ西洋医学の世界ではその存在が見落とされてきた。

「明確な診断基準やガイドラインも存在しないため、冷えるのはその人の性質、つまり『冷え“性”』といわれていました。しかし、がんですら85%が治るような時代になり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の薬も登場してきたことで、だんだんと『冷えも手当てするべき症状なのでは』と認識されるようになってきたのです。多くの病院でも漢方を取り入れるようになり、それに合わせるかのように『冷え“症”』という呼び方が広まってきました」

その漢方の世界では、昔から「冷えは病気」とされてきたという。

「漢方と聞くと中国の医学のようですが、実は江戸時代には日本独自の伝統医学として成立しており、中国の漢方においては古くから『冷え』は根本的な診断基準のひとつでした。それというのも、CTも血液検査もなかった時代は、いったいなんの病気なのかを、見た目や問診で判断する必要がありました。中医学ではその分野が300以上もありますが、日本の場合は『強いか弱いか』『寒いか熱いか』という、とてもシンプルな分類が主流でした。『寒』とはつまり『冷え』のことですので、『冷え』は古来、病気かどうかを診断する、基本的な指標だったといえます」

つまりそれだけ、「冷え症」はあらゆる病気のもとなのだ。

「それだけではなく、究極の『冷え』は死につながります。よく映画などでは、雪山で遭難した人が眠気に襲われ、やがて凍死してしまうという場面が描かれていますが、まさにこのとおりです。人間は体温が32度以下になると錯乱状態になり、やがて多臓器不全を起こします。そして、仮眠傾向といって眠くなり、寝てしまい、死に至る。『凍死』とは、低体温症による死を指すのです」

まさに冷えは命を落としかねない、れっきとした病気。その原因は次のようにさまざまだが、一般的には筋肉量がカギとなる。

【冷えの原因と考えられる諸要因】 □物理的な気温の低下 □飲食物による胃腸の冷え □加齢や筋力低下による冷え □生まれつきの虚弱体質 □精神的ストレスの増大 など

「運動をすると汗をかくことからもわかるとおり、体温は主に筋肉でつくられます。いっぽうで安静にしていてもある程度の体温が保たれるのは、外からは見えない筋肉の存在があるからです。血管や膀胱、子宮、消化管などは平滑筋によって動いていますし、心臓は心筋という、いわば筋肉のかたまり。また呼吸には呼吸筋の働きが不可欠ですので、生きているだけで筋肉が働き、そこから体温が生まれているのです」

とはいえ全体の筋肉量は加齢とともに減っていくので、年とともに冷えは実感しやすくなる。今津院長によれば「『冷え(寒)』と言っても、どこが冷えるのかは人それぞれ。原因も治療法も異なってきます」という。


冬の風物詩

2020-02-12 03:31:50 | 環境汚染

雪まつり閉幕、来場者70万人減 冬の風物詩、新型肺炎が影響

 札幌市中央区の大通公園などで開催されていた北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」が11日閉幕し、実行委員会によると来場者数は昨年の273万7千人より71万6千人少ない202万1千人だった。実行委は減少の理由として「新型コロナウイルスに関連した肺炎の世界的な発生」などを挙げた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡っては、中国政府が海外への団体旅行を禁止。実行委は、地元の小学校や幼稚園が感染を懸念し、団体での来場を取りやめたことなども理由とした。日韓関係の悪化を受け、韓国人観光客が減少したことも影響したという。