なぜ? ほぼ同時刻に2つの地震 各地で「揺れた」不安の声
突然の揺れは、12日午後7時37分ごろ、日本の各地で同時に起きた。
地震速報の画面を見てみると、北海道、そして東北から関東まで、広い範囲が揺れたことがわかる。
このうち、宮城県では震度4を観測。
さらに、茨城県でも震度4を観測した。
13日、取材班が行くと、街からは不安の声が。
30代女性「東日本大震災の時みたいな、ゴーって感じがして、ちょっとビックリしました」
20代女性「アパレルのバイトをしてて、マネキンとかもすごく揺れてたので怖いなって」
80代女性「揺れました、瞬間。ストーブ消そうと思って、どうしようかなって」
地震の直後、ネット上では、「地震」や「揺れ」が急上昇ワードとしてトレンド入り。
特徴的だったのが、全国各地で揺れたとつぶやかれたこと。
横浜では「揺れた~。7階だからか結構な揺れ!」、福島では「福島に地震。怖いね」。
さらに東京でも「嫌な感じのゆるい揺れが怖い」などのつぶやきが。
広い範囲で揺れた今回の地震。
そこで、街からは「北海道なのに、なんで茨城県がこんなに揺れたのかな」という疑問が。
なぜ、これほどの広い範囲にわたって揺れが起きたのか。
実はこの時、2つの地震が、ほぼ同じ時刻に発生していた。
1つ目の地震は北海道。
午後7時36分ごろに起きた。
すると、そのわずか1分後の午後7時37分、今度は福島県沖で発生した。
専門家に話を聞くと、この2つの地震には関連性はなく、広い範囲の揺れは、震源の深さが原因だと指摘する。
東京大学地震研究所・纐纈一起教授「2番目の(福島沖)地震は、深さ80kmといわれているので、震源が深いのは影響していると思う」
地震は一般的に、震源が浅いと揺れの伝わり方は狭くなり、逆に震源が深いと、揺れは広い範囲に伝わる。
今回の地震に、街からは、「大きいの(地震)が来るのかなと思うけど、でもいつ来るかわからないし」という声も。
首都直下地震など、大きな地震の発生に影響はあるのか。
東京大学地震研究所・纐纈教授「直接的な影響はないと思う。福島沖の地震は、2011年の東日本大震災の余震だと思う」
こうした中、地震が起きた、まさに12日、幻の深海魚が打ちあげられたことをめぐり、騒動が巻き起こっている。
石川・志賀町の海岸で、たびたび大地震の前兆とうわさされる「リュウグウノツカイ」が発見された。
さらに、およそ1週間前の7日には、兵庫県でも相次いで目撃されており、ネットがざわつく事態に。
ネットでは「リュウグウノツカイが打ち上がった。地震に注意だ!」、「何事も起こらないことを祈っています」などの声が。
今回のリュウグウノツカイの出現は、大地震の前兆なのか。
東京大学地震研究所・纐纈教授「そういう話はいくつかありますけど、直接的関係があるという、証明されたのは1つもない」