ガチャ&アッキー 2匹のチンパンジーが窓破り あわや脱走!札幌・円山動物園
札幌市の円山動物園で28日、チンパンジーが窓ガラスを破り、2頭が脱走するおそれがあったため、来園者が退避する騒ぎがあった。原因は、飼育員による「カギのかけ忘れ」だったという。
円山動物園によると28日午後1時50分ごろ、9頭いるチンパンジーのうち、メスで最年長のガチャ(52歳)と、オスのアッキー(9歳)が屋外展示施設から出て、飼育係のいる通路に侵入。扉の窓ガラスを割ったため、脱走の可能性があるとして、周辺の来園者をいったん屋内に避難させた。
2頭は職員の誘導でチンパンジー館の放飼場に戻ったが、動物園では「ほかの窓から脱走する可能性が否定できない」と判断して、閉園することを決定した。この間、20分ほどの出来事だったが、動物園では閉園時間を1時間半ほど早めて、入場料は払い戻すことにした。チンパンジーにはケガもなく、来園者や職員にも被害はないという。
原因は飼育員がチンパンジーにエサを与える準備を行う際に、放飼場と出入り口への通路にある扉のカギを閉め忘れたこと。加藤修園長は「大きな事故につながるような緊急事態を発生させてしまい、大変申し訳ない。今後、お客さまと動物の安全対策について徹底し、二度とこのようなことが発生しないようにします」と謝罪した。きょうは通常どおり開園・営業している。