心地よく吹き抜ける風、鳥の囀り、木漏れ日、
花の小道、私は森の中にいる。
少し遠いけれど大好きな森へと車を走らせた。
一人の時間を過ごしてみたいと思った。

いつもは振り払う虫も払わず歩いてみる。
あ、雀? 似てるけど違うか、撮り損ねた。
雀より一回り大きく尾が長い。背が赤い?
前を歩く熟年夫婦は手をつないでいる。
何となく私はほっこりした気持ちになる。
藤のエリアに着いた。

旬は過ぎでいたけれど藤の花は輝いていた。
藤棚には無数のクマバチが群がっていて
時々こちらに向かってくるが私は静かにしている。

大きなカメラをそれぞれに持ち、
互いを撮り合う夫婦もまた歳を重ねている。
素敵だと思う。あ、夫婦とは限らないか。
私はとっとくんとの老後に良いイメージを
持っていて、穏やかな老後を夢見ている。

藤は風に揺れていて美しい思った。

この木陰にあるベンチに座り、
たまごサンドとクリームパンを食べる。
今回の目的はこの場所で昼食をとること。

ベンチに座り上を見上げればこの世界。
メタコセイヤは大きな太い幹を持ち
世界で一番高い木と言われている。
しかし、葉は小さく繊細。
葉だけを見たらこの大木の葉とは思えない。

目の前はこの風景。
静かにサンドウィッチを頬張り味わう。
茂みに蝶の姿があり目で追うが見失った。
アオスジアゲハ?
少し離れたベンチにも女性が一人座っていて、
靴を脱いでいる。しばらくして私も脱いでみた。
開放感、解放感。

極上の孤独とはこういう時間を言うのだろうか。
下重暁子さんの本で読んだことがある。
誰かと過ごす時間ももちろん大事に思う。
でもこの孤独という時間も愛しく感じる、今。

あ、娘が帰ってくる時間、急いで帰らないと。
小手毬、桜ツツジ。

この森に向かう車の中で感じた倦怠感。
大丈夫と思っていても呼吸が浅くなるほど、
辛い人間関係が影響していると思う。

こんな風に森を歩き自分が感じるまま、
自由に過ごすことで軽くなる、心と身体。
この時間が私には必要。

明日から3日間は家族との時間。
楽しもう。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました(^^)
* 世界の平和を祈ります *
cocchiy