「長い目で見守って」と一言で言っても、それをするのは本当にもどかしく、困難で、時には親である自分との闘い。
mameさんと会ったのは、彼女が小学校5年生の頃。初めてのレッスンの時、ピアノを弾く手が震えていた。
昔かたぎの先生に厳しいレッスンを受けていたmameさんは、ピアノを弾くことに疲れていた。
一時も早く、やめたい、という感じで、ピアノから出る音色は、か細く、あきらめのような‥。
私はなんとか、その固い雰囲気を表情を崩そうと、いろいろ話しかけたり、笑わせようと思ってみたり。でも、返ってくる返事はなかった。。。
中学生になって、はじめて口をきいた。私は2年間も一人芝居をしてると思ってた。それでも、律儀に毎週通ってきてくれるので、つかめないなぁと思いつつ。。
ある日、レッスンが終っても帰ろうとしないので、「何かあったの?」と聞いたら、部活の先輩とのこと悩みがあると言って、ぽつりぽつり、と話してくれた。
それからは、たくさん話をした。弾きたい曲も一緒に悩んで、一緒に決めて。
よくよく考えて、じっくりピアノと向き合ってみれば、弾きたい曲はとてもレッスンでは間に合わないほどたくさんあったのだ。
今、彼女は、念願だった救急救命病棟の看護師をしていて、忙しい毎日を送っている。最後のレッスンで、ピアノを弾く時間はとてもない、と笑っていた。でも、もう大人になってしまった彼女だ。私がいなくても、いつでもその気になれば、ピアノに向かえるはずだ。
ある日、音楽教室のオーナーさんが、mameさんのお母さんと話す機会があって、こう言っていたと教えてくれた。「あの子はピアノで、音楽で救われたんです」と。
‥それが、実は私の「先生」としての原点です。
どんな時も、あきらめないで、長い目で‥。
わが子にできないで、どうする。‥と思う。わが子だからできないのかな。
辛抱強くいるのって難しい。
mameさんと会ったのは、彼女が小学校5年生の頃。初めてのレッスンの時、ピアノを弾く手が震えていた。
昔かたぎの先生に厳しいレッスンを受けていたmameさんは、ピアノを弾くことに疲れていた。
一時も早く、やめたい、という感じで、ピアノから出る音色は、か細く、あきらめのような‥。
私はなんとか、その固い雰囲気を表情を崩そうと、いろいろ話しかけたり、笑わせようと思ってみたり。でも、返ってくる返事はなかった。。。
中学生になって、はじめて口をきいた。私は2年間も一人芝居をしてると思ってた。それでも、律儀に毎週通ってきてくれるので、つかめないなぁと思いつつ。。
ある日、レッスンが終っても帰ろうとしないので、「何かあったの?」と聞いたら、部活の先輩とのこと悩みがあると言って、ぽつりぽつり、と話してくれた。
それからは、たくさん話をした。弾きたい曲も一緒に悩んで、一緒に決めて。
よくよく考えて、じっくりピアノと向き合ってみれば、弾きたい曲はとてもレッスンでは間に合わないほどたくさんあったのだ。
今、彼女は、念願だった救急救命病棟の看護師をしていて、忙しい毎日を送っている。最後のレッスンで、ピアノを弾く時間はとてもない、と笑っていた。でも、もう大人になってしまった彼女だ。私がいなくても、いつでもその気になれば、ピアノに向かえるはずだ。
ある日、音楽教室のオーナーさんが、mameさんのお母さんと話す機会があって、こう言っていたと教えてくれた。「あの子はピアノで、音楽で救われたんです」と。
‥それが、実は私の「先生」としての原点です。
どんな時も、あきらめないで、長い目で‥。
わが子にできないで、どうする。‥と思う。わが子だからできないのかな。
辛抱強くいるのって難しい。