「音みる(音のみるふぃ~ゆ)」ブログ...♪

100名を超える音楽教室「音のみるふぃ~ゆ」のレッスンノート。また3人娘の子育て日記。

記録映画

2008年10月13日 | 日記
木曜に、頂いたチケットで、「シロタ家の20世紀」というドキュメンタリー映画を見に行った。

 レオ・シロタさんは、1900年代初頭に活躍された世界的ピアニストで、日本に移り住み日本でのピアノ教育にもとても貢献した人であり、娘のベアテさんは、戦後日本国憲法の草案作成にかかわり、男女平等の条項を書いた方でもある。

 映画は、ヨーロッパで暮らしていたシロタ一族の、暗く悲しい実話である。
ユダヤ人であったということだけで、迫害され、命を落とした人々。
淡々と進むのですが、戦争の悲惨さ、ばかばかしさ、そういうものがしっかり刻み込まれる映画でした。

 ベアテさんは、最後に「私はお母さんでおばあさんで孫もいて、平和でなければ生きていけないことを知っている」と強く語っていた。

‥私は、まだ、その映画について、考えています。

何よりも怖いと思ったことは‥。
その映画を見に来ていた多くの人は、おじいさんおばあさんでした。
その中で、きっと戦後に生まれたという人は、私も含めてほんの数人。
(平日の昼間だったということもあったのですが‥)
10年後、ここに座っている人の多くは、いないかもしれない。

戦争を知らない人たちだけの世の中になったとき、
戦争は辛かったんだよ、どんなことがあってもしてはいけないよ、と言える経験者がいなくなったときに、
やはり確実にいろんなことが忘れ去られ、「正義」という大義名分のもとに、
同じ過ちを繰り返すこともあるかもしれない、。。

そして、そうなったときに確実に駆り出されるのは、今の子どもたちなのだな、と。

そう思うと、本当にぞっとしたのです。。
コメント
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