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金欠病アメリカの常套手段~シリア攻撃

2013年08月29日 23時32分12秒 | 外交問題
これまでに、幾度となく用いられてきた手がアメリカの「軍事行動」だ。

ITバブル崩壊後に本格的な金欠となったアメリカは、ドルと米国債を支え、原油高を演出する為に多発テロの報復ということで、アフガンとイラクを攻撃することになったわけだ。イラク戦争はそういう流れで行われた。


後日になって、「大量破壊兵器は存在しなかった」ということバレたわけだが、当時には「今にもアメリカ合衆国をテロの標的とする」とか「大量破壊兵器で大変なことになる」と、さも正しいかのように言い募っていた。それは、全てウソであり、出鱈目だった。証拠と言って挙げていたものなど、捏造か偽物かこじつけだった。


そして、現在のシリア情勢も極めて似ているのだ。
「化学兵器による攻撃」というイラクの「大量破壊兵器」の類と何ら違いがない。その証拠と呼ぶものも、真っ赤な偽物であるかもしれない。そのことを確かめることなど、誰にもできない。イラク戦争の時、真っ先にアメリカと共に行動したのは、例に漏れずイギリスだった。しかも後日、アメリカの出鱈目にお付き合いしたことを認めていたわけだ。


今のイギリスも同じ。
イラク戦争の後、米英系の金融機関は世界中でやりたいようにやり、金を稼ぎまくった。米英系の銀行や証券会社ばかりではなく、ヘッジファンド勢とか巨額投資家たちも、やりまくったわけだよ。その結果が、世界的金融危機を招きリーマンショックの惨状を招いたわけだ。


アメリカは、目の前にいよいよ回避できない「債務上限」が迫っている。
FRBが誤魔化しの上塗りを続けた、「緩和策」という名の国債買い入れ手段は、もう使える見通しはなくなった。ウソのカラクリが世界中にバレたからだ。そして、3月や5月に使ってきた緊急避難措置という、でっち上げみたいな財政ごまかし策も、もう使えなくなった。つまり、アメリカにとっては、八方塞がりであり、財政危機から目を背けさせる手段は失ったということだ。


結局、アメリカに残された手段というのは、「戦争」という名の混乱だけである。
混乱を生み出せば、軍需企業は一息つけるし、ドルも下支えされるし(戦時のドル回帰、だ)、それは米国債買入れをも支えることになるわけだよ。原油高も当然正当化されるから、石油メジャーやエネルギー関連企業にも恩恵がある。



そう、アメリカにとっての「戦争」とは、麻薬のようなものだ。
切れてくると、禁断症状が出る。ないと、アメリカという国は行き詰まるのだよ。アメリカのGDPを支えてきた分野が「軍事」であり、戦争だったからだ。安倍政権も自民党復権も、そういうアメリカの「戦争」という麻薬を支援する為のものでしかないのだ。「集団的自衛権」に極端にこだわるのは、アメリカ側の願望をかなえんが為なのだ。


アメリカはいよいよ金に困って、軍事費の自動削減が発動される。
そうなれば、成長を支えてきたはずの巨額公共事業であるところの、軍事分野は大幅ダウンとなる。大きすぎる軍隊と装備は、巨額不良債権と化す。それを何としても、回避したい、というのがアメリカ側の目論見だ。


アメリカは、過去にも「証拠がある」と言って、大嘘をついて、世界中の赤っ恥となったことがあったろう?


韓国の哨戒艦沈没事件の時にも、決定的証拠がある、と韓国に公表させただろう?
複数国の専門家が報告書を作成したはずだったろう?


だが、あれは本当に証拠として正しかったか?
評価はどうだったか?


>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/f726119741f8dc0519f4ac67468f0263
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/840501c5c03ef80c371fd273cb1c8adc
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/551f2f9456a46f1cdefad38ef182b49e


ウソをつく連中というのは、いつも決まっているんだよ。改心なんぞするものか。いつまで経っても同じなんだ、ということさ。それが証拠にスノーデン事件でアメリカのやり口はこれまでと同じだった、ということがはっきりしたろう?


アメリカの情報機関が「証拠をつかんでいる」と大袈裟に発表しているときほど、ロクな証拠ではなかった、ということだな。素人からさえ見破れる程度の出鱈目、ということなのでは(笑)。


電話の通話を盗聴した、記録がある、というのも、単に捏造したって誰にも否定などできんからな。
レクサスの「暴走事故」の通話記録があったよな?


>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/db4f0e341ba7db500b272f094be9f00f
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/380be4baeb7ae972c2a7efe794a02495

(再掲)
『本当に、レクサスのアクセルペダルが原因である、ということなら、再現性が高いということだろうし、実験を完全公開すればいいだけなんだよ。事故調みたいに、調査報告を完全公開して、アクセルベダルの何が問題だったのか公表できるはずだろう。ところが、そういう情報が公開されたかどうかは知らないのだ。事故車の音声記録にしても、あれが事実かどうかって、誰か確かめられるのかな?
ブレーキが効かない、という時、ギアを抜けばいいだけなのに、それもできず指示もできなかったというのも不自然だし。シフトレバーは、必ず切り替えできるはずだから、バックギアに入ることはないだろうけど、低いギアとかに落とせるようにはなっているのが普通だよね。だとすると、ニュートラルに入れらないってことがあると思うか?ないよね、多分。』


アクセルが戻らない、ということで、電話したはずだが、ギアを抜こうとしない理由というのが全く不明。
アメリカという国は、証拠というものは「捏造」するか、でっち上げするのが普通の国である、ということだよ。
糞ギルバート博士がABCテレビで公開した出鱈目もそう、コンシューマリポートの出した転倒車の捏造リポートもそう、要するにアメリカの言う「証拠」なんて、信じるに値するものなどない、ということ。


そいつらが、今まさに「化学兵器で攻撃が行われた」と正しいことを言っているかのように振る舞っていても、誰がそんなものを信用すると?(笑)


アルジェリアでの邦人殺害事件でヘタを打ったので、残るはシリア情勢を利用しよう、ということですかな?
真のクズ国家、アメリカさまは、さすがにやることが違うな。


日本人を殺戮しておいて、シリア政府の攻撃を非難できる立場になんぞないんだよ、アメリカは。アルジェリアで尊い命が失われたのは、アメリカの策だろう?クズ野郎どもが。



一番達成されるべきは、アメリカのデフォルトであり、ドル失墜、だ。没落するがいい。



日銀の政策効果はどうなっているか

2013年08月29日 10時31分28秒 | 経済関連
当方は、以前からバランスシートを拡張せよ、長期国債買入を増額せよ、としつこく主張してきました。日銀が現実にそうした政策を実行してくれたわけですから、時折振り返ってみる必要があると思います。当方の反省もかねて、書いてみたいと思います。


具体的には、例えばこのヘンに書いていました。


10年4月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e2ecc6dc5c0c8ad66b3adb532341ee93

10年10月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a3054232a8ab932d5802ef540c54df8c

09年3月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/53921c05d13b88d64294044476e0f385


日銀のバランスシートは大幅に増大し、国債保有高も倍の水準にまで増加しています。
まさしく当方が記事に書いてきたことが実行された、ということです。


さて、当預残高を増加させてもデフレ脱却効果は得られなかったじゃないか、というかつての量的緩和政策批判というのがあったわけだ。当方も、もっと国債買入を増やさなかったからだ、というような意見を持っていた。


10年3月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/dbde02567bdebbe3892934be9b6c205b


だから、当預残高に何十兆円も積んでみたって、資金需要はそうそう増大しないし、物価にだって直ぐに効くというものでもない、ということは、頭から否定してはいない。

ただ、例えば10年債指標金利が低い水準を維持する限り、借入需要には効果をもたらすはずだし、銀行が国債保有高を漸減させてゆくであろうことを予想していたわけである。


日銀の政策効果により、金融機関が国債保有高を減らして別な部分に資金を振り向けたのだとすると、それは「金融政策による効果」なのではないか、ということだ。それは事前予測に適合する。


どうして日銀が国債買入を増大させるか、といえば、銀行から国債を「引き剥がす」ということをもたらすからだ。それは今年にも書いた。


13年4月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a4d28c16b8213b7eb0fb57fb0d2536f5

(再掲)
今後は、国債価格が反転して、金利上昇局面となってゆくことが起こらなければならないわけで、それは「銀行から国債を引き剥がす」ということでもあるわけだ。
日銀が競合して国債を買うことで、銀行は別な資金の振り向け先を探さざるを得なくなる、ということだ。当預残高の上乗せというのは、ある種の「飽和攻撃大作戦」のようなものであり、金融機関と国債の結合度を低下させ、国債買いに銀行資金が向かうのを阻害する、という機能が期待されるだろう。
だから、国債買いに資金が集まらなくなっていかないと、マネーストックの増加率があまり伸びないということになる
。』


国債をたくさん持つのではなく、銀行が他に資金を振り向けることができるように仕向けることが必要ということだ。類することは、何度も書いてきた。そして、最も重要なカギとなるのは、「賃金」である、ということも、だ。

09年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/362bf17fa7f3fff3a021cd547fba83f8


当方が主張してきた政策のうち、いくつかは実現されたわけであり、それについては日銀に御礼を申し上げたい。現状、成否は何とも言えないけれども、予想された結果が出てきているのであれば、それは政策効果とみてもよいのではないかと考えている。