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ロシアW杯 最終予選~豪州戦

2017年09月01日 10時16分41秒 | いいことないかな
まずは、出場決定、おめでとうございます。

選手、監督、コーチ陣をはじめ、協会幹部等の方々、また全国サッカーファンやサポーターの方々には感謝とお祝いを述べたいです。ありがとうございます。


出場権を得られなければ、何も始まらない、ということで、大変厳しい状況の中をよく勝ち抜いてくれたと思います。


これまでの予選は全試合を見てきましたが、今回の試合がベストゲームと思います。この大事な大一番で、最も良い仕事を成し遂げてもらったことに、驚きと感謝しかありません。


勝因はいくつかあると思いますが、最大はやはり事前準備、これに尽きるかと思います。
ハリルホジッチ監督やコーチ陣のチームスタッフの総力が現れていたと思います。


豪州の良さを出させないよう、チーム戦術を徹底していたこと、これが勝利を招きました。
相手にボールを持たせてもよい(ボール奪取・キープ力では個々で見れば豪州は手強いのでボールを支配されるのは仕方ない)ので、高い位置からプレスをかけ続けること、最終ラインを高く保つこと、というのが、まずまずうまく機能したと思います。


ただ、これは前線の選手の走力が必要で、攻撃陣には負担が重くなります。
局所的に見れば、1対1だと相手に突破されることが予想され、どうしても数で対抗しなければならないという面があるので、前線の選手が中盤のサポートに駆け付けることが求められます。それはかなりの運動量を要求されることになります。


で、孤立してもボールキープ力の高い大迫をトップに置き、これがうまく機能しました。
次列には、小兵ながら運動量と守備的しぶとさや走力のある浅野、乾、そして意表をつく采配の井手口が起用されました。積極的に動き回る彼らのお陰で、守備陣はかなり助けられました。数的優位を局所的に生み出せることで、相手の突破をかなり封じ込め、中盤の比較的高い位置でのボール奪取からの攻撃転換を早くでき、相手DF陣に楽をさせず苦労を強いることに成功しました。


相手にとって、守備に忙しくなると、中々攻撃参加は難しくなりますし、慎重にバックでパスを回さざるを得ないというシーンは増えます。


こうして、パスは回ってるが、シュートが遠い、という豪州の苦戦を演出することができました。
ゼロ封ができたのは、こうした戦術面でのチーム内の意思統一ができていたからではないかな、と思います。あと、エリア内では無駄に慌てて突っ掛けない、といった落ち着いて行動するよう努めていたと思います。


とは言うものの、結構危ない場面はあったし、拙攻に助けられたという面もあったんですが。酒井が相手選手ともつれて倒れた決定的場面で、マヤだったかが高いボールにケーヒルと競った時、あれは過去の日本だったらゴールに叩き込まれていたかもしれないが、今回は幸運の女神が味方してくれたようです。


それと、マヤと言えば、ゴールポストに跳ね返った、あのボールも、内側にこぼれていたらアウトだった。
マヤの「伝説の左足」によって、シュートコースが絶妙に変わるという「オウンゴール・アゲイン」になっていたら、豪州先制点となってどんな展開になっていたことか。背筋が凍ったよ(笑)。あれが入ってたら、どうなっていたことか……


浅野の先制の場面、長友がいつもなら左足で上げるところ、リズムをずらして右足でセンタリング!
豪州DFは、ラインを上げた直後で長友の方を一斉に見ていた瞬間で、まさに「虚」をつく一撃となった。

しかも、浅野は一度守備ラインより手前に戻って、「きっと来る」という呼吸でタメていたのでオフサイドギリギリで飛び込むことができた。

なので、完璧に「逆を衝かれる」形となった豪州DFは、誰一人動けなかった。ラインを上げる動作がなく止まっていたなら、まだ浅野の飛び出しについて行けたかもしれないが、前に動いたその瞬間だったので、完全フリーとなってしまったんだ。

ホント、攻撃の瞬間とか、人間の動作の瞬間って、全員が呼吸が一致するみたいな、動作が揃うとか、そういう「虚を衝く」ってことがあるもんなんだな、と感心したよ。


後半の追加点は、前線のプレスをやめずに継続していたので、原口がボール奪取に絡んでこぼれたところを、同じく後方でカバーしてた井手口が拾ってドリブル。
これまでなら深く入って折り返しを狙っていたことが多かった(乾の動きは主にそうだった)のだが、相手DFが3人待っているセンター方向に進んで、シュートというのが、これまたキーパーの予想に反していたので、手がわずかに届かなかった(当ててはいたが)。


恐らく、キーパーからはシュート動作が味方DFの陰に隠れてて見えなかったものと思う。まさにスクリーンシュート風に蹴られたのだろう。井手口のシュート動作は無駄がなく、小さく蹴り出していたので、大柄なDFが3人も固まっていたので見えなくとも仕方がない。

何より、走りつつの井手口のシュートコースが、ズバリのボールコントロールだったので、キーパーは手にかするのが精一杯で弾くことができなかった(もしもシュート動作が見えていたなら、弾くことができたかもしれない)。

兎に角、3人に阻まれた(別の一人は並走)状況で、冷静にあの瞬間・コースにシュートを選択できたという判断力を褒めるしかない。見事なゴールだった。


他の試合も含めて、チームの総合力で勝ってきたのは間違いなく、この試合の勝ち点3は他の試合でも同じ重みではあったから。
それぞれが持ち味を発揮して、考えたり理解をしながら戦うというのが大事なのだな、と思ったよ。


この試合を録画しておけばよかった。

正直に言うと、多分「よくて引き分けかな」とか思ってたので(イラク戦の引き分けがあまりに残念な試合だったので、笑)、まさかのベストゲームが来るとは思ってなくて、すまんかった。


こんな素晴らしい試合運びを見せてくれて、本当にありがとうございました。