西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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ドラ・トーザン氏講演会 Conference de Dora Tauzin

2011年09月01日 | 女性文学・女性


講演会および研究会のお知らせです。
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第16回「女性作家を読む」研究会

日時:2011年9月24日(土)14時~17時
場所:慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎会議室
講演:ドラ・トーザン氏「日仏比較:女性・家族・少子化問題をめぐって」
主催:日仏女性研究学会「女性作家を読む」研究会
:慶應義塾大学「現代フランス社会と女性」研究会
使用言語:原則としてフランス語・日本語も可

(I)ドラ・トーザン氏講演 14時~15時半  司会:西尾治子

数年前まで日本と同じ少子化問題を抱えていたフランスが現在では類をみないベビーブームを迎え、日本とは正反対に出生率は世界でトップの位置を誇っている。「働く女性ほど子供を産む」「主婦が消えて子供が増える」「嫡子と婚外子の権利は平等」等々のキーフレーズが踊るフランス。その要因はどこにあるのか。日本とフランスを往復しフレンチ・パラドックスを知り尽くした講演者ドラ・トーザン氏が、フランス人ジャーナリストの視点から日本の女性や男性たちに恋愛・結婚・出産・子育てに関する提言をおこなう。

参考著書:ドラ・トーザン著『ママより女』小学館 2011.3.
ママより女 ~母より妻、妻より女のフランス 女より妻、妻より母の日本~


(II)ディスカッション 15時45分~17時   
               司会:佐藤浩子・西尾治子

女性の参政権がなかった時代に評論家・平塚雷鳥は「元始、女性は太陽であった」と女性の自立と自由を唱え、日本初の女性文芸誌『青鞜』を創刊した。今年はその100年目に当たる。この100年の間に女性の地位は改善され、女性たちは自由になった。しかし、女性の貧困解消、経済的自立や男性と同等の昇進は達成されず、女性議員数はヨーロッパの水準に遙か遠く及ばず、これらの問題は時代の閉塞感のうちに停留している。他方、凄惨な歴史的大震災からすでに半年の時が経過した。3.11は女性たちの生き方を変えたのだろうか。あるいは今後どのように変えていくのだろうか。日本の女性を取り巻く現実を直前にして、女性作家に課せられた使命、果たすべき役割とは何か。読者は女性作家に何を期待するのだろうか。
以上のような切り口を手掛かりに講演者を交え、参加者の間で自由な討論をおこないたいと思います。

講演者紹介:ドラ・トーザン Dora Tauzin
国際ジャーナリスト。エッセイスト。ソルボンヌ大学応用外国語修士号、パリ政治学院卒業。国連広報部勤務後、NHKテレビ「フランス語会話」に5年に渡って出演。慶応義塾大学講師などを経て、現在は東京日仏学院、アカデミー・デュ・ヴァンなどの講師。新聞(朝日、東京)、雑誌への執筆、講演、イベントの司会、テレビ番組のコメンテーター、レポーターなど各方面で活躍中。著書多数。文化庁「文化発信戦略に関する懇親会」委員。文化庁より長官表彰。

参加ご希望の方は、お手数ですが、9月5日までに下記宛てにメールにてご連絡くださいますようお願いいたします。  
 企画運営担当 西尾:harukon@fa.mbn.or.jp

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