西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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『危機のなかの文学-今、なぜ、文学か?』

2012年02月21日 | 文学一般 国内
『危機のなかの文学-今、なぜ、文学か?』 赤羽研三 [ほか] 著
政治、経済、社会、文化のあらゆる領域で激動する21世紀の世界において、文学は成立するのか?
するとしたら、いかなるかたちで、何のために? 危機のなかの文学を問う。

単行本: 274ページ
出版社: 水声社 (2010/06)
ISBN-10: 4891767855
ISBN-13: 978-4891767853
発売日: 2010/06

[目次]
1 「文学」という存在(文学は必要か?教養、祈り、悪
普遍のつくり方-中世文学と聖杯
近代の始まりにおいて文学はどのようにポジションを定めたか-『ガルガンチュア』『パンタグリュエル』『ドン・キホーテ』について)

2 文学は何をするのか(民主主義社会における文学-マラルメと第三共和制
非文学へと開かれる文学-ルーセル的文学あるいは写真的文学
現実と超現実のあわいに-『ナジャ』の「声」
文学にとって行動とは何か-マルローの『人間の条件』における行動
今日の日本における空間の輻輳と作家たち)

3 文学に現れる近代(崩壊する風景を前にして-バルザック『農民』における楽園の二重性
『サラムボー』にみる古代への眼差し
「危機の文学」としてのサロメ神話
文芸の中にある知-「批評詩」へ向けたマラルメの道筋
「たけくらべ」に見る子どもたちの近代)

コメント
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