『世界とつながるハプスブルク帝国: 海軍・科学・植民地主義の連動』
内容紹介
ハプスブルク帝国のイメージを刷新する労作!
「ハプスブルク帝国に海軍はあったのか? 海外に植民地を持っていたのか?」 素朴な疑問を持つ人は多い。
近代のハプスブルク帝国から受けるイメージは、内陸部に広大な領土を有し、多様な民族を統治する「大陸帝国」の姿である。
そこには「植民地主義」や「海軍」といった言葉はそぐわないように見える。
だが、ハプスブルク帝国は、世界を目指したヨーロッパという一団に属する大国であった。帝国主義という時代精神のなかでハプスブルク帝国もその例外ではなかった。実際、ハプスブルク帝国は海外世界へアクセスするための海軍と科学を自前で有し、世界へ、とくにインド洋から太平洋島嶼へは学術調査という特異な“進出”を展開していた。
この帝国が海の外の世界とつながっていた実相を解明することで、従来の歴史学に見られる西の「海洋帝国」と東の「大陸帝国」という固定観念を打ち破る。
単行本: 310ページ
出版社: 彩流社 (2016/10/14)
言語: 日本語
ISBN-10: 4779122651
ISBN-13: 978-4779122651
発売日: 2016/10/14
大井 知範 (著)