西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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テレビ局からの問い合わせ:「愛せよ。人生においてよいものはそれのみである。」

2015年10月01日 | 手帳・覚え書き
あっという間に、神無月となってしましました。
皆さま、お元気にてお過ごしのことと存じます。
今日は珍しい話題です。

2015年9月のことでした。
サンドが残した「愛せよ。人生においてよいものはそれのみである。」という言葉
について、あるテレビ局から、これが確かにサンドの言葉か、典拠を教えてほしいと
いう問い合わせがあり、サンド学会のMLで話題となり、これに関し、いくつかの
情報が寄せられました。

ーーー
・合っているかどうかわかりませんが、
もともとのフランス語のフレーズがもし以下のものであれば(訳は微妙に違いましたが)、
Il n'y a qu'un bonheur dans la vie, c'est d'aimer et d'être aimé.

Correpondanceの1862年3月31日付の
Lina Calamattta宛の手紙の冒頭に、

… crois au bonheur. Il n'y en a qu'un dans la vie, c'est d'aimer et d'être aimé.
というフレーズがあります。


・ご参考までに他にも1831年7月19日付けのシャルル・デユヴェルネ宛てのサンドの手紙に
似た表現があります。書簡集第一巻のp921です。
 
 « Vivre ! que c’est doux ! Que c’est bon ! malgré les chagrins, les maris, l’ennui, les dettes,
les parents, les cancans, malgré les poignantes douleurs et les fastidieuses tracasseries.
Vivre ! c’est enivrant ! Aimer, être aimé ! c’est le bonheur ! c’est le Ciel ! Vous savez aimer aussi, vous. »


ーーー

どのような番組になるのか、とても楽しみですね。




 

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