
日時 : 2021年6月12日(土) 16時~18時
テーマ : 「津島佑子を読み直す 」
発表 : アンヌ・クレール・カシウス(名古屋外国語大学)
質疑応答・自由討論
使用言語 :日本語 フランス語も可 参加無料
概略
本発表では、津島佑子(1947-2016)の後期の作品と2017年以降の批評/評論を考慮しつつ、 短編集『私』(1996)と小説『笑いオオカミ』(2000)を読み直す。 2016年に他界するまで、津島佑子は約半世紀にわたって精力的に執筆を続け、首尾一貫した 前衛的な作品を残した。マイノリティや差別されている人々の声を掬い上げ、日本の社会問題 や隠されがちな歴史を取り上げたり、アジアの先住民族の口承文学によって少数民族を可視化 したりした。国際的にも活躍し、世界中の作家と深い関わりがあった小説家だ。多くの言語に 翻訳されている、日本の代表的な女性作家である。
アンヌ=クレール・カシウスさんが津島祐子の二つの小説を取り上げ、津島文学の精髄に迫ります。津島祐子のフランスでの受容についてもお話下さいます。
アンヌ=クレール・カシウスさんが津島祐子の二つの小説を取り上げ、津島文学の精髄に迫ります。津島祐子のフランスでの受容についてもお話下さいます。
太宰治の次女として知られる津島祐子ですが、中上健次のよきライバルであったことはあまり知られていません。津島文学の特徴である原始母系社会への憧憬を踏まえながら中上健次を継承したと同時に超越したと評され、近年、多くの作品を出版した女性作家です。
質疑応答・自由討論の時間をたっぷり取っています。津島文学について、女性作家およびジェンダーやフェミニズムの問題について、あるいは日仏文学や文化の比較について、カシウス先生を囲んで自由に気軽に話し合いましょう。ご関心がおありの方は是非ご参加下さいますようご案内申し上げます。
参加を希望される方は、下記のリンクより登録をお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdvSxjmCVm17duO57MJt7L821qj-nnEhhHLPWNytHs_fCaFqQ/viewform
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdvSxjmCVm17duO57MJt7L821qj-nnEhhHLPWNytHs_fCaFqQ/viewform