“子ども”を取り巻く諸問題

育児・親子・家族・発達障害・・・気になる情報を書き留めました(本棚4)。

起立性調節障害②「思春期に多い起立性調節障害」

2023年08月14日 14時17分08秒 | 思春期
起立性調節障害の2つ目です。
今度は読売新聞の記事を紹介します。

この記事では不登校との関連に言及しています。
私は、不登校と起立性調節障害の、
どちらが原因で、どちらが結果なのか、という解説を聞きたいです。

不登校児はたいてい、夜遅く寝て朝遅く起きます。
みんなが学校へ行っている時間帯に元気に起きていると、
学校へ行かなければならないからです。
夜遅く寝て朝早く起こされると、
体調不良になるのは当たり前です。
これを“自律神経失調”と名前をつけているだけではないのか?

アメリカでは起立性調節障害は循環器疾患です。
心臓の機能が不十分なので、
立ち上がったときに血圧が上がらず心拍数を増やすことで代償します。
このため、起立試験が陽性になります。
このような典型例では、午後になっても夜になっても体調不良は続きます。

学校がやっている時間帯は調子が悪いけど、
学校が終了した時間帯は調子がよくなる場合は、
登校することに抵抗があるはず。
もちろん、本人も気づいておらず、
「学校へ行くことは危険である」
と身体が自然に反応しているのでしょう。

それには専門外の小児科開業医が抱えるのではなく、
精神科医+心理師の診療を積極的に導入する必要があると思います。

起立性調節障害の解説を読んでいると、
モヤッと感が拭えません。

<ポイント>
・自律神経のバランスが崩れてめまい・立ちくらみが起こる。
・小中学生に多く、遅刻や不登校につながることがある。実際、不登校の児童・生徒の3~4割に起立性調節障害の症状がある。
・治療;
(軽症例)
〈1〉水分を多く取る(1日1・5~2リットル)
〈2〉塩分を多めに取る(1日10~12グラム)
〈3〉30秒以上かけてゆっくり立ち上がる
(中等症以上)
 血圧を上げる薬を服用することも選択枝。
・学校生活:学校の教員にも理解を求め、体育の授業を見学する時は座って休むようにする。
・家庭生活:子どもにプレッシャーをかけず、親子で病気と向き合っていくことが大切(何をすればよいのか書いていない…)。

▢ 思春期に多い起立性調節障害…自律神経の不調が原因
 立ちくらみを起こしやすく、朝起きるのがつらい起立性調節障害(OD)は、思春期に多く、不登校の原因にもなる病気だ。診断がつきにくいうえ、「怠けている」「仮病だ」と誤解されやすいため、苦しんでいる子どもや家族は少なくない。
 ODは、横になった状態から立ち上がる起床時に、症状が出やすい。立ち上がると、血液は重力に従って下半身に移動するが、自律神経の働きで下半身の血管が収縮し、上半身に戻るようになっている。
 ところが、自律神経のバランスが崩れると、このメカニズムがうまく機能しなくなる。脳へ流れる血液が不足し、疲れやすくなったり、めまいを起こしたりする。ひどいと倒れてしまうこともある。
 患者は小中学生に多く、遅刻や不登校につながることもある。実際、不登校の児童・生徒の3~4割にODの症状があるとされる。
 日本小児心身医学会の診療指針では、立ちくらみやめまい、疲れやすさなど11の症状のうち、主に三つ以上当てはまる場合はODを疑う。診断の確定には、他の疾患の可能性を除いたうえで、血圧の変化を調べる「新起立試験」を行う。
 試験では、診察室のベッドに横たわり、血圧計を腕に装着。起立時、低下した血圧が回復するまでの時間を計り、25秒以上かかればODとなる。25秒未満でも心拍数が35以上増えたり、起立して3~10分経過した後、血圧が低下したりするタイプもある。

◆ 精神的ストレスも
 精神的なストレスもODの原因となる。問診で「学校を休むと、症状が軽減する」「気にかかっていることを言われると、症状が悪化する」ことなどがないかを確認。心理的な要因と、身体的な症状の重症度によって治療法を決める。
 全身の血の巡りを良くするため、軽症の場合は、
〈1〉水分を多く取る(1日1・5~2リットル)
〈2〉塩分を多めに取る(1日10~12グラム)
〈3〉30秒以上かけてゆっくり立ち上がる
――といった点に注意することから始める。
 学校の教員にも理解を求め、体育の授業を見学する時は座って休むようにする。
 中等症以上と診断された場合は、血圧を上げる薬を服用する治療もある。
 日本小児心身医学会の認定医で、 東あずま こどもの心とからだのクリニック(神戸市)院長の東佐保子さんは、「治療に数年かかるケースもあるが、焦りは禁物。子どもにプレッシャーをかけず、親子で病気と向き合っていくことが大切だ」と指摘する。

◆ 学校の理解不可欠
 ODは不登校の要因の一つで、授業での配慮も必要になるため、学校側の理解も不可欠だ。
 岡山県教育委員会は今年度、医療と連携した不登校対策を検討する研究会を新たに設置した。この中で、岡山大の医師らと協力し、ODが疑われる児童・生徒への対応を定めた指針や、ODの診断や治療ができる医療機関を示したマップの作成を進めている。
 これらを3月までに完成させ、県内の小中学校と高校に配布する予定だ。県教委の担当者は「すべての教員がODを正しく理解し、児童・生徒らに必要な支援ができるように取り組んでいきたい」としている。



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