日々雑感

読んだ本やネット記事の感想、頭に浮かんでは消える物事をつらつら綴りました(本棚7)。

岡本太郎〜全身で過去と未来を表現した前衛芸術家

2017-09-15 12:45:33 | 趣味
 岡本太郎は、私の世代では大阪万博(1970年)の「太陽の塔」で記憶される前衛芸術家です。
 そして「芸術は爆発だ!」というCMのフレーズでも有名になりました。

 しかし、彼のことをそれほど知っているわけではありません。
 昔録画したTV番組を視聴してみました。

 漫画家の岡本一平と、詩人の岡本かの子という創造を生業とする両親からいのちを授かった太郎。
 東京芸術学校を中退後、フランスに渡り絵画の修行をしましたが、なかなか自分の描くべきものが見つからない。
 そのタイミングで目にしたピカソの絵画に感動し開眼しました。
 しかしピカソの抽象画の真似にとどまることなく、自然画と抽象画をぶつけてできる芸術を目指しました。
 彼の芸術は常に「二つのものをぶつける」ことにより生まれるものを大切にしていたのです。

 その後、民族学を勉強・研究し内面世界を広げました。
 彼の絵は、ときに古代の壁画のように見えるのはこの頃の影響と思われます。

 そして日本に帰国。
 日本では縄文土器の芸術性に開眼。

 彼は物質文明で失った人間のエネルギーに、原子のエネルギーを注入することにより復活させようとしたのでしょうか。

 彼は自分の作品が個人に所有されることを嫌い、ひとつも作品を売らなかったそうです。



■ ハイビジョン特集「シリーズNIPPONの巨人 岡本太郎 全身で過去と未来を表現」
(2016年1月7日:NHK)
<番組内容>
 岡本太郎(1911-96)の人生と彼の作品の全貌が、「太陽の塔」や「明日の神話」の制作秘話、さらには、太郎自身の証言と関係者へのインタビューからよみがえる。
【出演】堺屋太一,小松左京,
【朗読】上原多香子,筧利夫,
【語り】奥田民義,
【スタジオキャスター】森田美由紀
<詳細>
 2016年1月は芸術家・岡本太郎(1911-96)の没後20年。彼の人生と作品の全貌が、太郎自身の豊富な証言と関係者の証言からよみがえる。1970年大阪万博のシンボル「太陽の塔」の制作秘話や30年以上もの間、行方不明となっていた幻の巨大壁画「明日の神話」の制作のねらいを解き明かしながら、岡本太郎が託した現代へのメッセージを読み解く。

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