あさい眠りの中で私は元気に歩くただひたすらに荒野と砂塵の中を
太陽は限りなく激しく焼き付ける熱波がつつみ永遠に続く蜃気楼の城郭
若き肉体は苦しみを喜びに変える技をあみだし笑みと共に歩く
静寂の中で見る秘峰ウルタルは深い霧の中につつまれて
その勇姿は謎めいてあやしく私を手招きする白と黒の闇を照らして
絶え間なく爆音を響かせすざましい雪崩はさだまらぬ方向から私の足元を襲う
明けきれぬ朝のうす闇の中を無心の私は何を求めて高みへと向かうのだろう
私の彷徨い歩いたウルタルのベースの台地はあまりにも現実からは遠い
あの幻の姿を見せてくれた山の師の極限の勇姿が今私の近くで意識する
あの日あの時天上の世界に一瞬私は近づいたのですか
別れのときのきらきらと輝く虹色の世界は今も私を鮮やかに記憶する
美しき感性を育む力と相反する何かに恐れと恐怖さへこの心は混乱する
けれどあの鮮やかに輝く虹を記憶の中で私は今も忘れられない
私の人生の中で輝ける日々、色あせる事のない記憶として
けさの目覚めの時を幸せと希望が私の心に呼びかけたさあ~立ちなさいと