せつない気持ち(最終回）

せつない気持ちシリーズの最終回です。以前のせつない気持ちシリーズ記事


今回は５年くらい前の仕事でのお話です。出張買取りのご依頼で、お客様のアパートにお伺いすると、遠方からご両親の他、兄弟や叔父さんの様な方大勢いらっしゃいました。部屋には若い方の遺影があり、線香が立てられていました。交通事故で亡くなってしまい、皆で片付けにきたのですが、辛くて出来なかったという事を、叔父さんらしき方がお話してくれました。そこで『何とか買取り出来ない物も処分してほしい。できれば後片付けもお願いしたい』と言うことでした。厳密に言うと、一般廃棄物の処理＆運搬は認可された、一握りの業者しか出来ないのです。


中には目を真っ赤に腫れ上がらせている方もいたり、その状況をみるととてもお断りする事は出来ませんでした。私が個人的にバイトの様な形でやるのは問題が無いので、買取り金額との差額を申し上げると、私が提示した金額の倍のお金を『ありがとう。何とか頂いて下さい』と強引に、ポケットにねじ込まれました。後片付けを社員に依頼する訳にもいかず、いったん会社に戻り、清掃道具などをを持ってきて一人黙々と頑張りました。私の知っている方では無いのに、故人の生活感も残る中、やはり辛いせつない気持ちになりました。

後片付け屋さんというのを堂々とうたっていいのか？一般廃棄物の収拾運搬業の新規参入がまず不可能なだけに、難しい問題です。

↓ＲｏｏｓｔｅｒｚのＲｏｓｉｅをスカパラとチバユウスケで演っています。


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