ダイワコーポレイション株式会社(リサイクルショップ ハローズ/家具のダイワ)社長のひとりごと

仕事の事、趣味の事、子供の事etc昭和40年生まれのおやじのブログ

盗品を買取りした場合

2016-08-30 08:00:00 | リサイクルショップ
鶴岡市・庄内町のリサイクル品の買取り&販売はリサイクルショップハローズ
買取りの情報はこちら→当店ホームページ左サイドメニューの買取のアドバイスをクリック下さい。

もちろんリサイクルショップを始めるにあたって、覚悟しなければならないのが、盗品を持ち込まれて、それを買取りしてしまう事です。

開業当初は年に1件ほどでしたが、みなさん新聞でも目にするかもしれませんが、ここ数年はとても増えております。今年になって4件ありました。こんなことは初めてです。まずお伝えしなければならないのは、高い確率で捕まりますよ、という事です。個人宅で盗まれた物も被害届が出されますし、店舗で盗まれた物も、ほとんどのお店が被害届を出します。刑事さんがリサイクルショップを回って、買取り台帳を見れば、そこには容疑者の住所、氏名、電話番号が記載されてありますので、簡単に逮捕です。

さて問題は、その商品は持ち主に返されるのですが、我々の支払った買取り金がどうなるのか?です。昨年までは、担当刑事さんが加害者の家族から弁償金を預かって、持ってきてくれました。加害者家族が当店に来にくいという事もあるのでしょう。また同様に担当弁護士さんが持ってきてもくれました。

ところが今年の事件に関しては、以前のような対応をしてくれた刑事さんは少なくなりました。対応の悪い刑事さんに、そのことを伝えると『犯人は真面目に働いて返すと言っています』と言うではありませんか?あほらしくて『こんな事をしでかす人間が、本当にまじめに返すと思いますか?』と詰め寄り、過去の刑事さんは犯人の家族からお金をもらってきてくれた事、過去10年以上泣き寝入りしたことはないとお伝えすると、『我々にそんなことをする義務はない』と言うではありませんか。『捜査協力だって義務じゃない』と言いたいところを、グッと堪えて、、、

では何故?以前の刑事さんは、そこまでしてくれたか。それは警察側と捜査協力する我々との信頼保全の為だと思う。買取りに支払ったお金が返ってくるのだから、信頼して協力できるし、警察に言われなくとも怪しいお客さんの事は報告もする。こんな事もありました。ほぼ犯人確定の容疑者を、まだ証拠不十分で泳がせている段階で、また当店に盗品を売りに来ました。警察に電話して、どうすれば良いか電話しました。『今までの様に買取りしてくれ』という事です。ここで我々が『もうお客様からは買取りできなくなりました』なんて言えば、自分が警察からマークされている事に気づいて逃げる可能性もあるからだと思います。しかし、容疑者とわかっている人間から買取りをするという事は、我々にとってはとてつも無いリスクがある訳です。しかし、そこは刑事さんが容疑者家族から取り返してもらえるという安心感もあって出来たのです。それがしていただけないという事なら話は別ですし、そうしてくれないのに『今まで通りの買取をしてくれ』というのは無責任極まり無いと思いませんか?

更に言えば、盗んだ人が99.999%悪いのですが、盗まれた方の責任というのもあるのです。『某ホームセンターでは何度盗まれても、防犯カメラを付ける訳でも無し、警備を強化する訳でも無し、、、』と刑事さんがボヤいていた事もありました。また伝票上で掛け売り販売する工具屋さんは、本人が『○○工務店の者です』と言われれば、本人確認する事もなく商品を渡すそうで、それを当店に転売したケースもありました。鍵のかかっていない倉庫に何十万円もする発電機を置いておいて、それを盗んで当店に転売した事もありました。盗まれる側にも少なからず責任はある訳です。

これが、犯人が弁償しないとなると、犯人が1番得をするわけです。盗まれた物は元に戻されるので、盗まれた方は+-ゼロです。何も過失の無いリサイクルショップが1番損をするという事になる訳で、このままでは今後の警察側との関わり合いや、買取りした商品の処遇も以前の様にとは考えられないと思います。先日その旨を、ある刑事さんに話したら理解していただき、最近の事件全ての被疑者家族に連絡してくれたそうです。

因みに、弁護士さんともお話ししましたが、犯罪における被害者の経済的な救済措置は法律の方からも見直すべきではないでしょうか?犯罪をおこした人が一番得をするんですよ。


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