廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

痛快娯楽時代劇 新・筆殺仕立人 第弐話・序

2010-03-04 22:22:22 | Weblog
 この物語を今は亡き名優・藤田まことさんに捧ぐ。





面白き 事も無き世を 面白く

格差、格差の野球界

熱き戦い仕立て上げ

闇の世界の仕立人

今宵も広島を駆ける...





                           

 雨の広島平和記念公園だ。 広島人にとってもちろん特別な場所でもありますけど”空気みたいな存在”だとも言えて簡単に行ける様で意外と行かない、郊外に住んでいる人の場合、小中学校の社会化見学の時に行って以来なんて事も珍しくないかも...

「ここは平和公園...ですよね、この間宮島に行った時に連れの子と行って来たばかりなんだけど...」

「そうですよね、すみません。 広島観光と言えば宮島に行って平和公園か、その逆が定番ですから。」

「元締め、ここでは雨に濡れますし、原爆資料館の下に入って説明しましょう。」



「この平和公園は戦前まで広島一の繁華街で、戦後に公園として作られたんですよ。」

「その際にこの資料館から慰霊碑、原爆ドームまで真っ直ぐ一本線の上に並ぶ様に設計されています。」

「だから慰霊碑の前で手を合わせようとすると、慰霊碑の背景に原爆ドームが見える訳です。」

「向こうに見えるのが昔の市民球場でしょう?」

「そうなんですよ、広島人にとって旧広島市民球場は戦後復興のシンボルでもあるんですけど、この平和公園からの景観にとっては引っ掛かってしまう、だから強引に取り壊したいと考える人が居るんでしょうね。」

「街の真ん中だから今のままでももったいないけど、壊すのももったいないね。」

「だから私としては東京の再開発ビルみたいに正面から見える外観部分だけ保存してサッカー専用スタジアムに建て替えるべきだと訴えているんですけど...」

                           

3D映画の次は“動く座席”?6割が「見たい」――アイシェア調べ(インターネットコム) - goo ニュース

 アイデアは面白いですね、ゲームセンターも家庭用ゲーム機の性能が上がってキレイな映像が出せる様になるとレースゲームなどで筐体そのものが動いて本物っぽい体験をさせてくれる体感型のゲームが増えたりしましたが、テレビのデジタル化と高画質で大画面のテレビが一般にも普及して映画館の優位性も失われそうですから今度は座席が画面に合わせて動く”体感型映画館”ですか。 面白いけど設備投資にかなりの金が掛かりそうですし、座席数だって減らさないといけませんからその分が料金に反映されるでしょうね。 現在の1800円でさえ高いと思っている映画ファンは多いので、あまり高くなるといくら”体感映画”でも見ないのでは...?

「面白そうな話ですね、でもカプセルみたいな座席が一杯並んでいたら映画館の中がSF映画っぽくなるんじゃありません?」

「本当ですね、観客の側からすると面白いけど端から見ると卵型の座席が一斉に動いていてちょっと気持ち悪い景色かも。」

「でも椅子がグルングルン動いたら画面を見るのに集中出来ませんよね。」

「実際にはマッサージ椅子みたいに座席にバイブレーターを付けるくらいしか出来ないと思いますよ。 でもそれならプレステのコントローラーとかで既にやっているから新鮮味がありませんよね。」

                                    

「駿河さん、仕立ですよ。 この間の神社まで来て下さい。」

「了解です、今後もそんな調子で指示してもらえますか。」

                                            

 広島市内の『広島東照宮』...相変わらず境内には誰も居ない。 前は旧市民球場に向かうルート上にあった『横川胡子神社』でやっていたのだけどカープが駅前地区に移ったので私もこっちに”移転”して来たと言う訳です。 旧市民球場を立て直して”専用劇場”を造り、サンフレッチェにも早く市内中心部に移転してもらいたい...

                           

「この間も思ったけど本当に急な階段ですね。 登っていてちょっと怖かったですよ。」

「そう言えば何で”仕立人”なんですか? 普通は洋服や着物を作る人の事でしょう?」

「私の母も服とか着物を縫うのが好きですし、祖母もやっていました。 昔は服は家で手作りするのが普通だったんですよ。」

「それをお客さんからお金をもらって代わりにやってくれる”仕立て屋”と言う商売が江戸時代にあったみたいです。」

「でも私のやっている”仕立人”とは戦力不均衡で失われた熱い勝負をプロ野球に取り戻すのが役目の”闇の仕掛け人”です。」



「......分かりました、それでは行きますよ。」



「今回の頼み人はサンフレッチェのJ1優勝を願う広島サポーターの人達。」

「やる相手はJ1清水、監督の長谷川、FWのヨンセン、岡崎、MFの小野、DFの岩下、ボスナー、市川。」

「じゃあ、駿河さん、お願いします。」

「はい!お任せ下さい、元締め。」

                                    

 先日のACL開幕戦、サンフレッチェは残念ながら負けてしまい勢いに乗れませんでした。 このままズルズル行く訳には行きません。 何としてもこの開幕戦に勝って改めて勢いを付けてスタートダッシュと行きたいところです。 今回は相手・清水のエースFWの岡崎選手が日本代表の試合にフル出場してから中2日なので疲れているか出ないかでしょうから少しは有利に戦えると思いますし...

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 ...異常です。
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