小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

東日本大震災と太平洋戦争

2011-08-19 03:26:39 | Weblog
東日本大震災と敗戦には、焼け野原からの復興という点では共通している面がある。しかし、東日本大震災では、敗戦からの驚異的な復興というものは望めない。いくつも違いがあるが、まず、敗戦では、雑に言うと、日本国全部が焼け野原になった、という日本人全員が共通した条件にあった。日本人全てが、自分達の国民性に劣等感を感じ、「よし。やってやろう」という意欲が強く起こった。水泳の古橋広之進や物理学者の湯川秀樹などは、震災とは比べものにならないくらいの勇気を国民に与えた。軍部の洗脳から解けて、戦後、一時、思想的に気落ちした人もいるが、何といっても自由を得た喜びの方が強い。

それに対し。震災では、東北や福島など、被災した地域と、関東や関西など被災していない地域があるという点。こうゆう状況では、団結して、「よし。やってやろう」という気持ちが起こりにくい。劣等感や恨みは飛躍するエネルギーとなるが、天災ばかりは恨みようがない。こういう状況では、やりきれない憤りは誰かに責任を押しつけたがろうとする。震災では、結局は政府に対してということになる。そして、政府は、与野党では震災の復興で一致団結すべきなのに権力奪取ということを全く抜きにしてものを考えられないから、被災者は政治に対して不満感を募らせるだけとなる。

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プロ野球ファンは左翼?

2011-08-19 02:01:43 | 武道・スポーツ
私にとってはプロ野球は全然、面白くない。ので見ていない。その一番の理由は、大リーグからアメリカ人をどんどん入れているからである。巨人は大昔は、他球団が大リーグから選手を入れていたのに、日本人だけでやるという信念を持ってやっていた。しかし今では、どの球団でもアメリカの大リーグ選手を入れている。しかも、どんどん、その数が増えている。これでは、日本人の野球ではなくなってしまっている。それと枷がないのが面白くない。強い選手をたくさん持ってる球団が、勝ちやすいのに決まってる。日本人とは何か。それは、法的にはともかく、日本人の茶色の瞳を持ち、黄色い肌をし、身長もあまり高くなく、日本で生まれ、日本で育ち、日本語を話し、日本人の感性、習慣が身に浸み込んでいる人間ということである。プロ野球はまるで、大リーグと日本人が入り混じって試合しているようで、違和感を感じる。これは差別ではない。区別である。オリンピックでもあるが、白人の国で、アメリカから黒人の強い選手ばかり国籍を移させて、勝ったからといって、その国が勝ったことにはならない。余所の国の助っ人に勝たせてもらったのに過ぎない。私は、体格のいいアメリカ人が打って喜んでいる日本の野球ファンの心理が分からない。彼らは、国籍というものの感覚がないのだろうか。ならば彼らは国籍を否定する左翼的人間ということになるが、どうもそうでもないように見受ける。彼らが何を考えているのか、私にはさっぱり分からない。

ただ日本人が大リーグに入団するのはいい。体格で圧倒的に勝る大リーグで活躍するのは、ハンデがあるからだ。それに、そもそも大リーグで活躍している日本人の数は極めて少ない。

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