小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

三島由紀夫の自決

2015-12-01 10:18:00 | 考察文
今年は、三島由紀夫の自決の45年目ということで、また、安保法案が可決されたことも加わって、三島由紀夫の自決、のことが、述べられている。

色々な人が、色々な勝手な意見を言っているが。

「私には、三島由紀夫がなぜ自決したのか、わからない、という人が全くわからない」

だって。すべては、書かれ、述べられているというのに。

一億、総盲目としか、言いようがない。

外向的人間は、人間の心理の洞察には、滅法、弱いようだ。

私も、このブログで、何回か、氏の死のことを、書いた。

もっと、わかりやすく、書きたいのだが、幸い、今、体調が、良く、小説を、いくつも書いているので、こんな、ブログなんか、書いている時間がもったいない。

ただ、三島由紀夫が、書いたり、述べたりしていることの中には、自分の本心と、本心ではない、思わせぶりな発言や、作戦的なものがあり、すべてが、本心ではない。

そこを、見抜けるか、見抜けないか、である。

つまり、文章や、発言の中にある、作者の意図、真意を見抜けるか、見抜けないか、である。

特に、文芸評論家の、奥野健男氏の「三島由紀夫伝説」は、ひどい。

500ページ以上の、分厚い本だが、内容の、すべては、三島由紀夫が、自分で言っていることで、評論文として、何の付加価値もない。

よくもまあ、あんな、無意味な、長い評論文を書く気になれたものだと感心する。

さらには、とんでもなく、間違った誤解までしている。

本箱を探したら、なかった。

あまりに、無意味だから、捨ててしまった。のだ。

しかも、ネットで調べたら、あれが、 芸術選奨文部大臣賞、というのだから、びっくりした。

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