小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

短編小説と長編小説の違いの定義がない

2016-11-23 18:34:43 | 考察文
村田沙耶香さんの、「コンビニ人間」は、短編小説ということになっている。

小説、「コンビニ人間」、を、原稿用紙の換算枚数で考えると。

「コンビニ人間」、は、1ページ、16行で、一行が39文字である。なので、1ページは、16×39=624文字である。

原稿用紙一枚は、20行で、一行、20文字なので、400文字である。

なので、「コンビニ人間」の1ページは、原稿用紙に換算すると、624÷400=1.56枚である。

「コンビニ人間」は、151ページなので、原稿用紙に換算すると、1.56×151=235枚である。

原稿用紙235枚の作品を、短編小説と言うか、長編小説と言うか、判断が難しいところだと思う。

内容や、ストーリーからすると、短編小説と言うより、長編小説と言う方が、ふさわしいように思うのだが。

そもそも、日本には、短編小説と長編小説の違い、の定義がない、のである。

原稿用紙で、何枚以上が長編小説で、何枚以下が、短編小説なのか、という定義がないのである。

小説「コンビニ人間」は、中編小説、とでも、言うべきだと思うが。

日本には、中編小説、という言葉がないのである。

まあ、しかし。原稿用紙300枚以上を、長編小説、原稿用紙300枚以下を短編小説と定義してしまうと、原稿用紙301枚の、小説は、長編小説で、原稿用紙299枚の小説は、短編小説となってしまうので、これでは、おかしくなってしまうので、そもそも、長編、短編、というものを、定義することは、出来にくいのである。

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