小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

共産主義はなぜ悪いか

2016-11-28 00:47:46 | 政治
You-Tube で、三島由紀夫が、文化防衛論、と、題した、のがあるが。

早稲田大学の学生と話し合っているが。

「共産主義はなぜ悪いか」

ということを、早稲田の学生と話し合っているが。

こんな簡単なことは、討論するまでもない。

ソ連も、中国も、共産主義国家が、出来た当時は、政治体制は、プロレタリア独裁で、経済体制は、私有財産を認めない、国家の計画経済だった。

他人は、どうか知らないが、僕の考え。

それは。

「人間は、自分の考えを、統制されるよりは、野垂れ死にした方がマシ」

だから、である。

人間は、究極の選択で、それを、(少なくとも僕は)、選ぶ。

三島由紀夫も、そう考えていると思う。

共産主義国家の、私有財産を認めない、国家の計画経済は、自由主義経済と違って、不況に対して強い。

自由主義、資本主義経済では、好景気、不景気、の、波が出来てしまうのは、宿命である。

そこを、何とか、日銀が公定歩合を調節したりして、景気の波が起こらないようにしているが。

共産主義的思想も、決して、悪い思想ではない。

僕の母校の、自由学園は、共産主義的だったが、女子部では、昔は、それで、成功していた。

要するに、自分の意志で、共産主義思想に共感して、そういう人のみが集まって、共産主義国家を作る分には、問題はないのである。

むしろ、そういう国家は、自由主義、民主主義、国家より、成功する、可能性だってある。

ただ、少なくとも、マルクスの失敗の原因の一つは。

共産主義国家でも、子供が生まれる。

孫も生まれる。

共産主義国家を、ユートピアと考えて、作った、親たちは、(自分の考えが、一生、変わらなければ)、ユートピア国家と成り得る。

しかし、その親から、生まれてくる、子供や、孫は、決して、共産主義に共感する人間が生まれてくる、という保証などない、ということだ。

たとえ、どんなに、洗脳的教育をしたとしても。

なので、子や、孫からは、共産主義に対する反逆児が生まれてくるのだ。

これが、マルクスの失敗の原因の一つである。

そして、これも、僕個人の考えだが。

「人間の尊厳とは、自分で考えること」

が、全てだと思う。

自分で考えない、あるいは、他人と全く同じことを考える、人間、など、ロボットみたいで気持ち悪い。

そんな人間には、「人間の尊厳」など、ないと、僕は思う。

ただ、単に、食って、生活が保障されて、何も考えない、人間など、犬や猫と、変わりがない。



産業革命によって、資本家と資本を持たない、人間に分かれたが。

イギリスの少年が、炭鉱の中で、一日、15時間、労働をしている絵は、多くの人が知っていると思うが。

あの絵を見れば、資本主義が、悪く、プロレタリア革命が、起こるのは、必然と、考えやすいが。

あの当時は、労働に関する、法がなかった。



ただ、日本の政党としての、日本共産党は、どう考えているのか、わからない。

名前が、「共産党」、であっても、何、考えているのか、わからない。

というより、「軍備縮小、福祉充実」、な、だけである。

というより、日本共産党は、(現実的でない理想論ばかり主張しているから)政権、絶対、とれないと、わかっているから、「こういう国家にしたい」、というマニフェストなど、作る意欲が、極めて起こりにくいのだ。

しかし、政党としては、信用できるのは、日本共産党しかない。

民進党など、たいしたイデオロギーなど、もっていない、と僕は思っている。

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