かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首研究 45

2020-08-03 19:25:55 | 短歌の鑑賞
  ブログ版清見糺研究      モロッコ紀行
      参加者:田村広志、寺戸和子、金子田鶴子、鹿取未放
      まとめ:鹿取未放 

45 折鶴をカスバの童女の手に乗せてやればオリーブの枝をくれたり
         「かりん」97年1月号

 要塞のようなカスバに住む少女との交流。作者がほのぼのとした気分になっているのがよく分かる。何ということもない普通の日常語で詠まれているが、「手に乗せて」あたり細やかである。
ここはポピュラーな折鶴だが、作者は百合や奴の袴など手すさびによく折っていた。亡くなる前の病床でも虹色の用紙を用いて様々なものを折っていたが、手術前日、蓮の花を折っていた姿が忘れられない。(鹿取)

     

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