かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  145

2021-09-14 17:10:32 | 短歌の鑑賞
 ブログ版清見糺鑑賞 22  かりん鎌倉なぎさの会  鹿取 未放
     

145 たまきわるうつつともなく玉蜻蛉はろかおんなのおとこ喚ぶこえ
           「かりん」2000年4月号

 たまきわる、玉蜻蛉(たまかぎる)はそれぞれ枕詞。前者は「うち」「世」「命」「吾(わ)」などに掛かり、後者は「夕」「日」「ほのか」「はろか」などに掛かる。これは性愛の場面を歌った歌であろうが、枕詞を二つ使用することによって性の露骨さを和らげている。


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