かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男の一首鑑賞 1の50

2020-07-21 21:18:06 | 短歌の鑑賞
  ブログ版渡辺松男研究⑥(13年6月) 『寒気氾濫』(1997年)橋として
       参加者:崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
    司会と記録  鹿取未放
                   

50 瞑目のうちに歴史は忘れらるみどりのかげのDAIBUTSUの像

 ★この歴史を個人のものとみるか、もっと大きな歴史のことか迷いました。
  (崎尾)
 ★簡単そうに見えてとても深いところを歌っている歌で、簡単には言えない。英
  字で表しているのにも意味があるんでしょうね。(曽我)
 ★鎌倉の大仏を想像した。戦後アメリカが進駐してきて日本の歴史が忘れられた
  ような時期があった。そのことを言っているんじゃないか。瞑目は誰のものか
  分からないけど、半眼の大仏のものかもしれない。(慧子)
 ★私も鎌倉の露座の大仏を思いました。みどりのかげだから。でも全体にはよく
  分からない。ただ個人の歴史では歌にならないし、戦後の歴史でも小さすぎる。
  もっと大きな世界の、人間の歴史のことだとは思う。(鹿取)




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