『先生、詳しく聞かせてください』
知人の弁護士は、ゆっくりと話を始めました★
『最初の示談金は5万円の提示でしたよね』
『はい』
『すると弁護士報酬は半分の5万円だと思いますね、本来なら2割程度なんですが、多めに取ったのでしょう』
『はあ、、、』
『そして、今回の20万円提示で、いかにも誠意を持った対応と思われますが、弁護士報酬も倍になってると思いますよ』
『えっ、どういう事ですか』
『つまり、先方の弁護士はグルメッチーさんに対する依頼者の失態をついて30万円提示し、そこから報酬料10万円差し引いて、グルメッチーさんに20万円渡すという事です』
『へええ~、商売上手いですね~』
『グルメッチーさんが最初の提示通りに話を進めたら、報酬は5万円のままだから、先方の弁護士はグルメッチーさんに感謝してるかも知れませんよ(笑)』
『ありゃりゃ~、感謝されてますか~、、、それにしても、そんな商売ありなんですかね』
『弁護士にも色々な人がいますからね、私はそんな法外な事はしませんけどね』
『では、私からの報酬料は甘い物でいいですか(笑)、先生はカステラがお好きでしたから、文明堂のハニーカステラを持って行きますね(大笑)』
『では、特上のやつでお願いしますよ(大笑)』
『それにしても、弁護士の世界は分からないことばかりなので、よく調べないといけませんね、私は先生と知り合いになれてラッキーなんですね、本当に色々ありがとうございました』
『いえいえ、また連絡して下さい』
後日、静岡の弁護士から示談書が送られてきました★双方と弁護士用を併せて3通です★
内容はこちらが受け取る示談金20万円とこの事件に関する事は、今後一切の裁判は行わないとの確認です★
私は署名捺印して、同封されていた返信封筒に入れ、郵便局経由で差し出しました★
《これでやっと終わった、、、やれやれ、、、》
その後、双方の署名捺印された、私の保管用の示談書が届いたのですが、その中に一通の手紙が同封されてました★中を開けると、加害者の奥さんからでした★
《拝啓、グルメッチー様、今回はお蔭さまで、主人も現職のまま済むことになりました、ありがとうございました、、、(中略)、、、最後に、お体を大切にお過し下さい 敬具》
ここの奥さんは、本当にノーテンキな人だ! 最後の最後まで自分の方から謝ることが出来ず、揚句には【お体を大切に】だと! お体を不健康にさせたのはあんたの旦那なんだ!★
この手紙を読んで、ホトホト呆れました★
しかし、今後は関わりが無くなるんだと、自分に言い聞かせ、我慢することにしました★
二度とこういう事には巻き込まれたくないですね、、、★
以上で東海道新幹線車内殴打事件簿は終わりです、読みにくい文章にお付き合いを頂きましてありがとうございました★